123.ヒョンという存在 ページ23
〜リョウクside〜
ヒョンは何で、こうもだだ漏れなんだろう。
さっきから、助手席でクッキーを見つめるつぶらな瞳が、少し潤んでいて。
まるで、愛しい人を見つめるような甘ったるい空気。
ヒョンのことだから、こんなにも感情が溢れ出してるなんて気付いてない。
ふと、隣のキュヒョンに目をやるとゲームをしていた手が止まっていて。
目線の先には、クッキーを口に含んでさらに表情が緩むイェソ二ヒョン。
それを見た僕たち2人は、ヒョンを見つめていたお互いに気付いて小さく笑った。
KH『あれ、気付いてないよな?』
RW『うん、絶対気付いてない。』
僕たちは、ヒョンより勘がいい。…絶対に。
ヒョンは、恋をしてる。
きっと、Aに。
それは、昨日…彼女に会ったときから気付いていた。
ヒョンの纏った空気が、変わったから。
superjuniorの中で、イェソニヒョンは中堅で。
ヒョンとマンネに挟まれて、ヒョン達を気遣ったり、僕たちを怒ったり、励ましてくれたり、いじらせて?くれたり。
ヒョン達ばかりで、自分を上手く出せなかった僕たちマンネを温かく見守ってくれて。
時には自分が犠牲になって、僕たちを立ててくれたこともあった。
僕たちが今、こうして堂々のSJのメンバーとしてステージに立てているのは、ヒョンのお陰でもあると思う。
マンネ2人は、あまのじゃくだから…
こんな恥ずかしいこと…。
素直に認めないし、ヒョンの前では絶対言わないけど。
KRYとして活動が決まったとき、マンネ2人は抱き合って喜んだんだ。
SJの声として、ヒョンの肩に乗っかっていた重荷を一緒に支えれると思ったから。
だから、沢山練習をして、ヒョンの歌声を聴いて。
SJの時とは違う、僕たち3人の音楽を…。
手探りだったけど、僕たちが迷いそうになったときはヒョンがすぐに気付いて、手を差し伸べてくれたから。
僕たちが自信をつけていく度に、少しずつ、KRYとしての活動も増えていった。
僕は、KRYでのヒョン大好きだった。
僕たちに、いつも穏やかな表情を向けてくれるから。
でも、ヒョンはいつからか…
僕たちには見えない、色んなものをまた1人で抱え込んでいたんだね。
何を考えているか分からない、掴めないキャラのイェソンだけど、
ジョンウンヒョンは、自分を犠牲にしても僕たちのことを考えてくれるヒョンだから。
だから、ヒョンのあんな表情は凄く久しぶりに見たんだ。
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りん(プロフ) - 楽しみ(≧∇≦) (2016年5月22日 6時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» 早速、ありがとうございます。作者ながら…やっと!という感じです。 (2016年4月30日 0時) (レス) id: b12646fcc9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - よいよ動き出す運命(≧∇≦) (2016年4月30日 0時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!夢のような展開になってきました。笑妄想が止まらず、初めて小説を書き始めたんですが、書き進めていくには想像力が乏しかったようで、とてもマイペースな更新ですいません。頑張って妄想を膨らましますので、どうかお付き合いください。 (2016年4月26日 20時) (レス) id: 60c9990c07 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わたしは、ヒョクに恋してる…ジョンヨンは、わたしに?…(≧∇≦) (2016年4月26日 20時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yumika0404 | 作成日時:2016年4月6日 20時