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121.ミルクティとクッキー ページ21

〜イェソンside〜
RW『ヒョン。Aちゃん、何くれたの?』

YS『…ん?温かい飲み物とお菓子?みたいだぞ。』

 彼女たちに見送られて、つい余韻に浸っていたらリョウクに肩を突かれた。
促されて手渡された箱を開けると、二色のクッキーが入っていて。
ふわっと、甘い香りが鼻をくすぐる。

RW『うわぁ、手作りかな?美味しそう!ヒョン、ちょうだい!』

 後部座席からリョウクが体を乗り出してきて、俺の手からクッキーの入った箱を奪う。
その動きが速すぎて、俺が声をかける前にクッキーはリョウクの口元へ運ばれていた。

RW『んんー!美味しい!はい、キュヒョンも!あーん?』

 さらにもう一枚は、ゲームに集中しているキュヒョンの口元へ運ばれて。
キュヒョンは、クッキーに目をやることなく視線は画面からそらさずに口に含んだ。

KH『いい味ですね。』

RW『だよねー!甘すぎず、しっとりしてて!』

YS『…おい。ちょっと、待て。』

RW『えっ?ヒョン、どうしたの?』

 次々に消えていくクッキーから目が離せないまま、2人に声をかけた。

YS『俺にもくれないか?』

RW『えっ?ヒョン、食べるの?』

 俺の一言に、驚いた様子でリョウクが返事をして。画面から目線を変えなかったキュヒョンも、顔を上げた。

YS『3人にって、貰ったんだから。俺にも食べる権利あるだろ?』

KH『いつもは、「3人にってもらったから、3人のうち2人が食べれば十分だろ」って食べないのに?』

YS『いやぁ…それは…。』

 キュヒョンの当然の返しに、返す言葉が無く、言葉に詰まる。
その様子を見ていたリョウクが、少し無言になった後ふっと笑顔になる。

RW『ヒョン、お昼食べてないもんね?迷子になってたから。お腹空いたんでしょ?』

YS『…あぁ、そうだ。腹ペコだ。』

RW『僕たちは、ケータリング食べたからもう大丈夫だよ!あとは、ヒョンが食べて?』

 クッキーの入った箱を俺の方へ差し出し、リョウクは小さくウインクする。
意味深なその反応に戸惑いながらも、そのまま箱を受け取り、リョウクに大きなボトルを手渡す。

RW『これも、Aちゃんから?』

YS『あぁ、これ(クッキー)と一緒に貰った。』

RW『ふ〜ん。…ミルクティだ!』

 ボトルから注がれたキャラメル色の飲み物は、温かい湯気を纏っていて。
両手でコップを囲んで、息をかけ冷ましているリョウクの姿がバックミラーに映って。
 
 俺たちを気遣ってくれた、Aの優しさが嬉しかった。

 

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設定タグ:SUPERJUNIOR , ウニョク , イェソン   
作品ジャンル:タレント
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りん(プロフ) - 楽しみ(≧∇≦) (2016年5月22日 6時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» 早速、ありがとうございます。作者ながら…やっと!という感じです。 (2016年4月30日 0時) (レス) id: b12646fcc9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - よいよ動き出す運命(≧∇≦) (2016年4月30日 0時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!夢のような展開になってきました。笑妄想が止まらず、初めて小説を書き始めたんですが、書き進めていくには想像力が乏しかったようで、とてもマイペースな更新ですいません。頑張って妄想を膨らましますので、どうかお付き合いください。 (2016年4月26日 20時) (レス) id: 60c9990c07 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わたしは、ヒョクに恋してる…ジョンヨンは、わたしに?…(≧∇≦) (2016年4月26日 20時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yumika0404 | 作成日時:2016年4月6日 20時

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