103.彼らの通訳? ページ3
絢音「ちょっと先に行っててくれる?すぐ行くから。」
先にお店に入った絢音は、お店のオモニと親しそうに話している。
私は定員さんの案内で、先に部屋へ通されて扉の前に立つ。
‐コン、コン。‐
??『はい、どうぞ。』
店員さんのノックと、部屋の中から返ってきた返事に驚く。
絢音の話では、まだ相手は来ていないだろうと言っていたから。
店員『お連れの方が来られました。』
??『通してください。』
店員『どうぞ。』
店員さんは、相手の返事を聞いてゆっくり扉を開けた。
私は、全く心の準備が出来ていなくて。
でもその場に立ち尽くす訳にはいかないから。
店員さんに会釈をして、とりあえず室内に足を踏み入れた。
『あの…始めまして。』
??『…あっ。』
初めての人に会うという状況に、慣れていない訳では無いのに。
一緒に会ってくれるはずだった絢音も居なくて、全く準備の出来ていないままだった私は目を伏せたまま挨拶をするのが精一杯だった。
絢音「ごめん、A。オモニと久しぶりに会ったから話し込んじゃって…。あれ?『オッパ、来てたの?』
挨拶をしたはずなのに、相手からは少し驚いたような反応が返ってきて。
不思議に思って顔をあげたとき、後からきた絢音に声をかけられた。
??『俺だけ、仕事先に終わったから。ゆっくりしたくて1人で来た。』
絢音に名前を呼ばれて、驚いた表情から少し微笑んだ表情に変わって。
切れ長な目が、優しそうな弧を描いた。
絢音『そっか!A、まだ誰も来てないはずって言ってたから驚いたよね?彼も、明日通訳してもらう1人よ。』
絢音に促されるまま、椅子に誘導され…オッパと呼ばれたその彼は、立ったまま、じっと私を見つめている。
「絢音、彼って…もしかして?」
通訳する相手は、アイドルとだけ聞いていた。
韓国で生活を初めて2週間、いろいろな番組を見たり、音楽を聞いたりした。
異国の文化はとても新鮮に感じたし、韓国語にも慣れたかったから。
でも疎い私は、皆同じに見えたし、印象に残っている人は居なかった。
『ウニョク』を覗いては。
家事をしながら聞き流したりせずに、じっと画面を見つめてしまっていたから。
ウニョクと、彼のいるsuperjuniorには自然と詳しくなった。
もちろん、テレビだけじゃなくて彼のことを知ろうとしたから。
だから、今目の前に立っている男の人も印象に残っていたんだと思う。
彼は、superjuniorのイェソンだったから。
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りん(プロフ) - 楽しみ(≧∇≦) (2016年5月22日 6時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» 早速、ありがとうございます。作者ながら…やっと!という感じです。 (2016年4月30日 0時) (レス) id: b12646fcc9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - よいよ動き出す運命(≧∇≦) (2016年4月30日 0時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!夢のような展開になってきました。笑妄想が止まらず、初めて小説を書き始めたんですが、書き進めていくには想像力が乏しかったようで、とてもマイペースな更新ですいません。頑張って妄想を膨らましますので、どうかお付き合いください。 (2016年4月26日 20時) (レス) id: 60c9990c07 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わたしは、ヒョクに恋してる…ジョンヨンは、わたしに?…(≧∇≦) (2016年4月26日 20時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yumika0404 | 作成日時:2016年4月6日 20時