スカイピースとのリア充な生活 (ページ24)

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優しさ　テオくんページ24

A目線

テオくんと久しぶりのデート！

久々過ぎてちょっと緊張。

テオ「お待たせ～！遅くなってゴメン！！」

やっぱり､今日も遅れてきた。

A「ううん。いいよ！それより早く動物園行こ！」

私たちは自然に手を繋いで歩いていた。

動物園の入り口で並んでいると､右から叫び声が。

･･･嫌な予感。

女「あの､テオくんですか！？」

やっぱり。

テオくんは大きくうなずく。

女「写真とっていいですか？」

テオくんは持ち前の笑顔で元気にいいよ！と返事すると

私にむかって､ごめんなと口パクで伝えてきた。

それに答えて私もいいよと口パクで伝える。

テオくんがファンの子と写真を撮ってる時の距離の近さに嫉妬し
そんなことで嫉妬する自分に嫌気がさす。

テオくんの彼女ってだけで幸せなのに。

どんどん欲張りになっていく。

そんな自分が情けなくて俯く。

テオ「ありがとねー！」

いつの間にか終わってたみたいだ。

でもさっきあんなこと考えてたから､テオくんと顔を会わせられない。

テオ「A？どした？」

私は小さく何でもないと呟く。

すると頬に暖かいものが触れ､グイッと顔をあげられる。

テオくんの顔が近くて､恥ずかしくなる。

テオ「何でもないじゃない！困ったときは俺を頼って？」

まっすぐな瞳。

その瞳に吸い込まれそうになりながら頷く。

テオくんは優しいな。

私はこれからも､その優しさに浸っていていいですか？