玄樹ルート【 1 】玄樹side─ 1 ページ33
あの日
とてつもないエネルギーを感じた
昔から感覚が鋭く、大きなことが起こる前兆みたいなものは感じ取ることができていたけれど、今までとは比べ物にならないほど大きなエネルギー
絶対に、絶対に逃してはならない、
大事な何かが現れる
─── 現地に飛ばした紫耀と岸くんが連れ帰ったのは、傷だらけのAちゃんだった。
……………この子?
さっきみたいな圧倒的なエネルギーは感じない
むしろ、青白い顔で気を失っている彼女からは、危うさすら感じられる
でも、女の子がこの森の中に1人でいるのは異常だ
状況から見て、この子が "逃してはならない何か" としか考えられない
───────
俺たちと行動を共にする事になったAちゃん
魔物にやられてボロボロの服のままなのが可哀想で、俺の服を貸した
男の中では小柄な方だけど、Aちゃんには少しサイズが大きい
その日はブカブカな服を着て不安そうについてきたけれど、街で一泊したら表情に変化があった
彼女なりに気持ちを切り替えたみたい
戦闘は無理だけど、野営の準備には積極的に参加した
一日中、魔物退治をした後なので、疲労を感じている中でかなり助かる
いい子だなぁ
ここに来るまでどこにいたか分からないけど、きっと皆に愛されてたんだろうな
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作者名:レイ☆ | 作成日時:2019年10月10日 23時