廉ルート【 1 】─ 1 ページ25
突然現れた私を助けてくれて、しかも同行させてくれる皆さんは、本当にいい人達だ
………いい人達なんだけど
実は、廉くんがちょっと苦手
飄々とした態度や物言いで、本音が見えない
それはジョーク?
それとも、ジョークに見せかけた本音?
話していても、どうしても顔色を伺ってしまう
そんな私がやりにくいのか、皆さんと距離が近い廉くんだけど、私とは少し距離が空いてる………気がする
そもそも、出会ったばかりだしね。
これが普通なのかも
………せめて嫌われてないといいな。
──────
小さいけど大量の魔物が出た
廉くんが魔法を使えないので、私を守りながら皆で手当たり次第に倒していくけど、ちょうど私が孤立した隙を狙って魔物に襲われた
その時に廉くんが身を呈して助けてくれたんだ
右腕には深々と魔物の牙が突き刺さり、
倒して魔物が消滅してからは傷口からダラダラと血が流れ出している
ねぇ、"余裕"って何?
痛いでしょう?
余裕なはずないでしょう?
なんでそこまでしてくれるの?
そこからの事はあまり覚えていない
皆が魔物を倒していくのを、どこか別世界のように感じながら見ていて、気が付いたら終わっていた
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作者名:レイ☆ | 作成日時:2019年10月10日 23時