高熱5 ページ44
勇太side
俺が点滴することになった。
今のAに紫耀にぃがいないから、廉しか頼れない。
Aは廉にも日によるけど懐くんだよね。
理由は、紫耀にぃベッタリのAの近くに廉もいたから。
紫耀にぃは救命だから廉も傍について学んでた。廉は小児救急だけど、縫合とか基本的なことは同じだからね。
だから、紫耀にぃの横にAがいるけど、そこには廉もいて…。
さらに廉は小児科医だから扱いの上手いし！仲がいいっていうね。
それでも1番は紫耀にぃみたいだけど。
A｢ベッド行かない！！…ｯ…ｸﾞｽ…ｯ。｣
廉｢ほら、泣いたらもっと熱上がってしんどいで？落ち着き。｣
相変わらず、冷静に対応する廉。
海人｢はい、ポカリスエット。台に置くよ。｣
｢ありがとう、海人。
お風呂まだでしょ？入ってきていいよ。｣
海人｢そう？
2人で大丈夫？？｣
｢たぶんね。｣
海人｢OK。
小児科医、頼みまーす。｣
ほんと、外科医って自由っていうか。
ま、頼れる弟なんだけどさ。
廉｢勇太にぃ、早く終わらそ。｣
もう軽く抑えに入ってる廉。
でも、よく見れば力ずくでもなくて、出来るだけAの負担のないように、俺が海人と話している間に説得していた。
もちろん、Aは納得してないし、未だに逃げようとするけど。
先程までの状態ではない。
｢ちょっとチクってするだけだよ？頑張れない？？｣
A｢やり…たくなぃ。ｯ……ﾋｯｸ。｣
優しくティッシュで涙を拭き取り、余りに呼吸が乱れると困るから、ゆっくり話しかける。
もう、さっさとやってあげた方が楽かもしれない。
｢廉にぃの方見てたらすぐだよ。｣
廉｢A〜、こっち向いてー。｣
左手に点滴を入れる為、廉は右に行きAの顔を点滴の針を見せないように顔を反対側へ向かせる。
廉も、早くやっちゃってという顔をしていたから、このまま進める。
A｢嫌！……ｯ…ｸﾞｽ…ｯ。｣
廉｢A、もう少しで紫耀にぃも帰ってくるで？？後で頑張ったこと褒めて貰お！｣
アルコールで消毒すれば、体をビクッとさせて体を動かす。
廉｢手は危ないから動かしたらアカンよ。｣
そっと廉が固定したところで針を刺す。
A｢痛い…ｯ。｣
｢もう終わり。頑張った！｣
廉｢ほら、終わったんやから。もう泣かんへんの。｣
頭をポンポンと優しく手でする廉。
今日は点滴がスムーズにできた方かな。廉のおかげだわ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 412人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことみ - 分かりました！次回は移行後ですね!!楽しみにして待っています!!頑張って下さい！ (2019年11月1日 21時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» いえいえ^^*次回は移行後になります！これからもよろしくお願いします！！ (2019年10月29日 23時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 更新ありがとうございます!!お話読ませていただきました！とても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2019年10月28日 20時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» ありがとうございます！本日更新しますね！そろそろ移行も考えております。今後もよろしくお願いします！！ (2019年10月26日 21時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 私はこの小説がお気に入りです！続きが気になるので更新お願いします！これからも頑張って下さい！ (2019年10月25日 23時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yumia | 作成日時：2019年5月8日 20時
