最後の日1 ページ18
紫耀side
先日、初潮があったAのことについての会議の後のこと。
会議では、Aにはお母さんって存在がいない。
そのことには、あえて、みんなが触れなかったところだった。
Aの気持ちを考えると、本当に母親の存在がこういう時に必要だと思う。
廉｢同じ女性として、身近にいる母親だからこそ分かることがあるやんな。｣
｢これから、さっきの話にもあったけど、水泳する時のタンポンの使用とか、専用の下着も買わなくちゃいけない。｣
海人｢それも…俺たちが付いてね。｣
｢紫耀、頼める？？｣
｢え…？俺？？｣
廉｢紫耀にぃなら、いいんじゃん。
もちろん、俺らも手伝うから！｣
そうして、この会議は終了した。
皆それぞれやる事があるから解散となり、いつの間にかリビングには俺と優にぃだけ。
｢なんで、俺なん？｣
別に嫌ではない。
Aの心の支えになるなら、俺はなんだってする。でも、俺でいいのか？
もっと、適任はいるだろうに。
優太｢あ、嫌だった？？？｣
｢いや、そうじゃなくてさ。他にも俺よりAにしっかり生理について伝えられる人はいるし。
例えば、玄樹にぃと勇太とかさ。ほら、二人とも小児科医だし、そういう患者さんも相談に来るだろうから慣れてるだろうし…。｣
俺は、確かにAとは仲がいい。
だけどさ。今回はそんなことを俺でいいのか不安だった。
優太｢俺はね。Aにとって紫耀が一番頼りになる存在なんだと思う。
それに……、母さんの亡くなった悲しみは一番分かってるだろ。｣
そうだ。
あの日のことは忘れない。
母さんが病気で余命宣告もされた後、残り少ない日々を家族と過ごすことを決意し、母さんは久しぶりに自宅に帰ってきた。
俺はもうその時には医者になり、母さんの状態も分かってた。
だから、思いたくないけど、もう母さんには時間がない。
Aもまだ小さかったけど、何となくもうすぐ母がいなくなることの感覚はあったと思う。
そして、それにも気づいてる母さんは俺に言った。
最後にAとどこかに行きたいと。
俺は自分で言うのもあれだが、結構やんちゃで散々母さんには迷惑をかけてきた。
だから…。俺が母さんを守りたかった。
そして、とうとうあの日がやってくる。
俺の付き添いで、母さんとAの思い出が作られる予定だった。
でも…。
世界は残酷なんだ。
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ことみ - 分かりました！次回は移行後ですね!!楽しみにして待っています!!頑張って下さい！ (2019年11月1日 21時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» いえいえ^^*次回は移行後になります！これからもよろしくお願いします！！ (2019年10月29日 23時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 更新ありがとうございます!!お話読ませていただきました！とても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2019年10月28日 20時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» ありがとうございます！本日更新しますね！そろそろ移行も考えております。今後もよろしくお願いします！！ (2019年10月26日 21時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 私はこの小説がお気に入りです！続きが気になるので更新お願いします！これからも頑張って下さい！ (2019年10月25日 23時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yumia | 作成日時：2019年5月8日 20時
