怪我3 ページ34
Aside
病院まで長く感じた。
でも紫耀にぃの顔が見えた瞬間、安心して涙が溢れた。
紫耀にぃも驚いて色々聞いてきたけど、私はそれどころじゃなかった。
紫耀side
「ほら、大丈夫だから。」
病院に入るまでには、さっきよりは落ち着いた様子のA。
でも、次はセンターに入ろうとしない。
山田「あれ？」
ここで、山田先生が顔を出した。
またまた、外科の先生が救命にいた。
まいどすみません。
山田「また、どうしたの？」
この柔らかい感じ。
子どもは恐怖を少しずつ減らしていく。
「僕もまだ理解できてないんです。笑」
Aは、いつもベッドに寝るのは拒否するから、座ってとベッドに誘導。
山田先生も協力してくれるみたいで、二人でベッドに腰をかけるAに向き合う。
「突然泣きながら電話来てびっくりしたよ？」
Aは、まだシクシク泣きながら俯いている。
「怪我したのはどこ？？」
A「……ここ。」
と、右手で左手の人差し指を指す。
ふんわりとｸﾞﾙｸﾞﾙに巻かれたペーパー。
これじゃあ、止血は出来ないなぁ。笑
山田「血だらけだと、気分も悪いでしょ？
右手だけでも綺麗に洗おうよ。顔色もよくないし…。」
救急看護師がすぐに気づいて、洗面器にお湯を張って持ってきてくれた。
「ありがとう。」
優しく血を落としてあげる。
左も人差し指以外を洗う。時々、人差し指に響くのか、Aは痛いと言う。
「よし、綺麗になったね。
ここ、見てもいい？」
少し戸惑いながらも、首を立てに振るのを確認し、ゆっくりペーパーを外す。
すると、パックリ割れた人差し指が見えた。
A「包丁で……ﾋｯｸ。」
「包丁？？
あー、泣かんでいいから、ね？」
山田「大丈夫だよ。もう、お兄ちゃんいるから治してくれるよ。」
山田先生は、ベッドに移動してAの横にかけた。
詳しく聞けば、晩ごはんを作ろうとしてくれてたみたい。
頑張りすぎて、怪我しちゃうなんて。
山下「あらま。
あれ、用意してこようか？」
「ありがとうございます！お願いします。」
あれとは。
縫合セット。
これまた泣くな。せっかく泣き止んだのに。
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なお(プロフ) - yumiaさん» お返事遅くなり申し訳ございません。リクエスト書いて下さりありがとうございます。これからも更新楽しみにしています。 (2019年11月10日 16時) (
レス) id: ceb0104425 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 素直に、ただ、ただ、みんなが勤務している病院に勤務したいです。看護師なのですが…サービス残業も喜んで！小児科苦手だけど全力で頑張る。勉強会、研修は進んで出席…しますよ。救外のスタットコールもダッシュします！ (2019年6月23日 13時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - 夢さん» いつもありがとうございます！しょうれんですね！了解です。 (2019年5月8日 20時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - リクエストです！トマトでアレルギーを起こして喘息になる話お願いします！れんれんと紫耀くんで (2019年5月7日 22時) (レス) id: 2fa0347841 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - なおさん» リクエストありがとうございます。了解しました！お気遣いありがとうございます！頑張りますね！！ (2019年5月2日 13時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yumia | 作成日時：2019年3月11日 20時
