第4話。 ページ11
「こんにちわ。」
校門を出ると、公園でシンの妹と一緒にいるところを見かけた少年が声をかけてきた。
ザワザワ女子がうざかったのもこのせいか。
「…俺になんか用？」
「まぁ、そんな嫌そうな顔しないでくださいよ先輩。」
あ、クソ生意気なこの顔…見たことあるわ。
「当たり前だろクソガキ、早く俺の前から消えろ」
シンの怒りの元凶、お前かよ。
「クソガキって…2歳しか変わらないじゃないですか！相変わらずですね先輩」
こいつ…全然変わってねぇな。
「十分だろ。てか、てめぇ次先輩って言ったらぶっ殺すぞ」
わざとらしく先輩連呼しやがって。
身長もかなり伸びたし顔も大人っぽくなってるからあの一瞬じゃ気がつかなかったけど…
ヘラヘラ笑う顔とこのクソムカつく喋り方…明らかにサッカー部のクソガキ、田ノ浦蓮じゃねぇか。
「いっちょ前にデカくなりやがって」
「え？身長のことですか？また2センチ伸びました」
「聞いてねぇよ。」
「先輩はあんまり変わってないですね」
こいつ、殺してやろうか？
「それより今日は聞きたいことがあってきました」
「おい、俺はさっき消えろと言ったはずだが？」
「すみません、大事なことなんで先輩の言うことは聞けません」
「………」
これ以上こいつに何言っても一緒だ
俺は蓮に背を向けて家路に就いた。
「ちょっと先輩！」
「…おい、触んな。あと先輩って呼ぶな、今度こそぶん殴んぞ」
「……先輩は知ってるんでしょ？」
「おい…てめっ！」
「中学の頃からシン先輩とはずっと一緒だったから妹のことも当然知ってますよね？」
忠告を聞かなかった蓮を殴ろうと拳を握ったのはいいものの、俺はその問いに動きを止めた。
「……は？」
「教えてくれませんか、シン先輩のこと」
「…最近会ってねぇから知らねぇな」
「……この間渡辺さんの家から出て来てるの見ましたけど」
「………」
完全に墓穴掘ったわ
「なんで嘘つくんですか？余計怪しくなりましたけど」
「………」
こうなったら無視だな
俺は蓮の問いには答えず歩みを進める。
「…彼女の右腹部に刺し傷がありました」
俺はその言葉に歩みを止めた。
こいつ…
「…見たのか？」
「ほら、やっぱり知ってるんじゃないですか」
「……」
またやらかした。
「なんで俺が知ってると思います？」
シン…
事態はお前が思っているよりずっと深刻だぞ
「俺、彼女を無理やり抱こうとしたんです」
そう儚く笑う顔はシンと全く同じだった。
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kitty(プロフ) - コメント失礼致します。続編のパスワードを教えていただきたいのですがよろしいでしょうか？ (2021年3月1日 2時) (
レス) id: ec02268633 (このIDを非表示/違反報告)
ツミキ(プロフ) - こんにちは！コメント失礼します！続編のパスワードをお伺しでもよろしいでしょうか！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 38aa17f1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - コメント失礼します！よろしければ続編のパスワード教えていただきたいです！よろしくお願いします。 (2021年2月20日 8時) (レス) id: 69753dea94 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - こんにちは、コメント失礼致します。いつも作品楽しく読ませて頂いております。もしよろしければ続編のパスワードの方お伺いしてもよろしいでしょうか？よろしくお願い致します。 (2021年2月15日 7時) (レス) id: ad7059f36c (このIDを非表示/違反報告)
あられ@帝国民(プロフ) - コメント失礼します！続きがすごい気になるお話でした！！もし主様がよろしければ、続編のパスワードを教えて頂きたいです！よろしくお願いいたします！ (2021年2月14日 14時) (レス) id: dc7474ee4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2019年6月4日 4時
