episode41 ページ44
｢いやぁ、木々嬢が誘ってくれるなんて、あれですか、俺の事知りたくなっちゃいました？｣
そうおどけて言うといつも通り冷ややかな目をされた。
｢別に知りたくない。｣
ですよねー、と呟き言葉を続ける。
｢……座り込んでましたよ、意識は辛うじてありましたけど。
肌が出ていた箇所は特に酷い炎症を起こしてた。本当は動かない方が良い。｣
｢だろうね。｣
元から口数が少ないのもあるが木々嬢といると間が持たない。
さて、どうするか……と考えあぐねていると先に木々嬢が口を開いた。
｢見つけた。｣
｢へ？｣
木々嬢の目線の先を見ると辺りを見回しているミツヒデの旦那の姿が見えた。
｢ミツヒデの旦那ー、こっちですこっち！｣
大きく手を振りながら叫ぶと、それに気づきこちらに向かってきた。
｢木々、オビ！Aは見つかったのか？｣
｢うん。オビが見つけた。｣
そうか。と安心したように呟く声を聞きつつ塔に向かいややゆっくりと馬を走らせる。
｢それにしても、良かったんです？塔に主とA嬢とお嬢さんだけ残して。A嬢が主の命を狙わないとも限りませんよ〜。｣
塔の中で魔物の話をしていた時のように手の形を作ると直ぐに、それは無い。と返事が帰ってきた。
｢ちと信用し過ぎじゃないですか、あった時期なんて俺と大差ないでしょ。｣
｢どこかの誰かさんと違って刺客として会ったわけじゃないからね。｣
ははは、今夜は星が綺麗ですねー。と乾いた笑いで流すと今まで黙っていたミツヒデさんが口を開いた。
｢それに、ゼンが信用しているからな。｣
真っ直ぐに前を見つめる姿にへー、と興味無さげに相槌をうつ。
なるほど、主が信用してるなら配下の自分たちも疑わないってことか。
まるで過保護な子守り番だな。そう思って何となく気になったことを聞いた。
｢じゃあ、アンタらのどっちかが裏切り者だったとしたら？主に恨まれてでも斬れるわけ？｣
さすがに怒られるかと思ったが、案外返事はあっさり帰ってきた。
｢いや、その時は……｣
｢｢ゼンが斬る。｣｣
｢！｣
予想外の言葉に目を見開いた。
へぇ、ただの甘々過保護の子守りじゃないってことか。
｢もちろん、変なことしたらオビのことも斬ってあげるから心配ないよ。｣
最後に付け加えられた木々嬢の言葉に肩が上がる。
｢あははー嫌だなぁ、そんな事しませんって。｣
ちょうどよく到着した塔の前に馬の手網を括りつけ、ラクスド初日の夜は更けていく。
続く (更新停止中)
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セラ(プロフ) - 続き気になります！とても好きな作品です！なので更新楽しみにしてますね！ (2019年10月15日 18時) (
レス) id: 5880a74d39 (このIDを非表示/違反報告)
yumi823416(プロフ) - オビの相棒になりたいさん» ひゃぁぁぁ、本当にコメントが来るとは思っていなくて今嬉しい発狂をしております((( これはやっぱり説の立証が出来るのでは！？！？わかります、どこか似たところを感じますよね! ! ありがとうございます〜〜!! (2018年11月8日 0時) (レス) id: 0f61d323b1 (このIDを非表示/違反報告)
オビの相棒になりたい - いつも楽しみに更新待ってます！！私はオビ推しで、アル戦ではギーヴが好きです！何となく似てるような気がするんですよね。もし作者様が、アル戦の夢小説をしかもギーヴのお話を作る事になったら飛んでいきたいと思います＼( ~∇~)／ これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月5日 23時) (レス) id: 0d9e5a847b (このIDを非表示/違反報告)
yumi823416(プロフ) - まるさん» 画面を切った際にまた付いていたようです、コメントのおかげで気づくことが出来ました；；教えて下さりありがとうございました！ (2018年10月28日 15時) (レス) id: 0f61d323b1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月28日 15時) (レス) id: 403bff38f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ〜みん | 作成日時：2018年10月28日 14時
