episode16 ページ18
｢薬室長、どうやらここにも鍵が。｣
｢あぁ、一応点検しておこうか。｣
外からそう声が聞こえてAは目覚めた。
どうやらいつの間にか寝てしまっていたらしい。
｢っな！｣
ガラクともう一人の男の驚いた表情と後から入ってくる太陽光に目を細める。
『あれ、ガラクだー。おはよう……。』
そう言って再び目をつぶるAに固まっていたガラクが動き出す。
｢なんでAがここに……いや、そうか。巻き込まれたわけか……。｣
ひとつ大きな溜息をつき、多分薬室のものであろう男と薬草園の中を見回し目を見開く。
｢待て、これ全部Aがやったのかい？｣
『あー、うーん、ユラが混じっちゃってたみたいだったからね、後は、うーん、そうだなぁ。ご機嫌ななめな子達が西陽はいや！って……。』
底で言葉の途切れたAを不思議に思って目をやると、彼女は完全に夢の中に入っていた。
｢まさか一晩でユラの植え替えだけじゃなく日差しの位置を計算して薬草園全体を植え替えるとは……。｣
ガラクについていた男が驚いたように呟く。
｢八房、これは試験に含まれると思うかい？｣
そう言ってガラクは困ったような顔をする。
実はAのいたこの薬草園は試験用にユラを植えたものだったのだが、欠席者が出たため使われていなかったのだった。
｢あー、確かに試験受けて、見事に合格基準超えてますからね。｣
しょうがない、と軽く溜息をつき
そんな会話をよそにすやすやと眠るAに目を見やる。
陛下がいない今、Aが城に出入りするのは少々困る時がある。
特にお堅いハルカ侯の目などがそのひとつだ。
それなら、理由の一つでも昔の好でつくってあげますか。
と、審査書に新たに名前を書き加える。
｢今年の人員は行動力があって優秀ね。｣
そう言いしゃがみ込んだ姿のまままだ夢の中にいるAの頭を一撫でする。
｢もう簡単にいなくなるんじゃないよ。｣
事情を知らない八房はその光景を少し不思議そうに眺めていた。
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セラ(プロフ) - 続き気になります！とても好きな作品です！なので更新楽しみにしてますね！ (2019年10月15日 18時) (
レス) id: 5880a74d39 (このIDを非表示/違反報告)
yumi823416(プロフ) - オビの相棒になりたいさん» ひゃぁぁぁ、本当にコメントが来るとは思っていなくて今嬉しい発狂をしております((( これはやっぱり説の立証が出来るのでは！？！？わかります、どこか似たところを感じますよね! ! ありがとうございます〜〜!! (2018年11月8日 0時) (レス) id: 0f61d323b1 (このIDを非表示/違反報告)
オビの相棒になりたい - いつも楽しみに更新待ってます！！私はオビ推しで、アル戦ではギーヴが好きです！何となく似てるような気がするんですよね。もし作者様が、アル戦の夢小説をしかもギーヴのお話を作る事になったら飛んでいきたいと思います＼( ~∇~)／ これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月5日 23時) (レス) id: 0d9e5a847b (このIDを非表示/違反報告)
yumi823416(プロフ) - まるさん» 画面を切った際にまた付いていたようです、コメントのおかげで気づくことが出来ました；；教えて下さりありがとうございました！ (2018年10月28日 15時) (レス) id: 0f61d323b1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月28日 15時) (レス) id: 403bff38f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ〜みん | 作成日時：2018年10月28日 14時
