【WT】恋は常にすれ違い中【実況者】 (ページ33)

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想い18 ページ33

Nakamu side

Kn「人の告白笑うなよ」

恥ずかしそうにそっぽを向くきんとき。

初めが同じでなんでこんなにすれ違ったんだ、俺ら。

Na「ごめんwあまりにも俺ら馬鹿だなぁって思ってさ」

Na「俺の気持ちも言っていい？」

Kn「…勿論」

覚悟を決めたようにそう答えるきんとき。

俺は物凄い安心感があり、さっきまで心臓がバクバクだったのが嘘のように落ち着いて話し始める事が出来た。

Na「俺さ、きんときのこと好きなんだよね」

俺がそう言うと、びっくりしてたのか凄い勢いでこっちを向くきんとき。

Na「俺は元々、俺がきんときのこと好きなんじゃないかって思ってたんだよ。でも同性愛なんて変だと思ってて、勘違いなんじゃないかと思ってそっと心の中にしまっていた」

Na「あの雨の日で変わったんだ、俺の気持ちも」

俺は地面につけているきんときの手に、そっと自分の手を重ね、きんときの目を見て話し続ける。

Na「あの時凄くきんときがかっこよく見えた。弱い俺を守ってくれるきんとき。優しく俺を気遣ってくれるきんとき。度胸のある男らしいきんとき。全てが尊く見えた」

Na「吊り橋効果だったのかもしれない。けど、確かに俺はあの時でこの気持ちは変わったんだ。好きだって」

ひとしきり俺の話が終わると、きんときが話し始めた。

Kn「…じゃあ、どうして俺の告白を断ったんだ」

そう疑問を投げかけられる。

そりゃそう思うだろう。これは俺の責任だ。

Na「俺は逃げてたんだ。やっぱり勘違いだったって言われるのが怖かった。上辺で思ってたお似合いのあの子と一緒にいた方がいいという気持ちに本当の思いが消されていた」

Na「きんときが俺のこと好きって言ってくれたのに、本当におかしな話だよね」

きんときは「はぁ…」とため息をつく。

Kn「やっぱ、勘違いされてたんだその子のこと」

Na「そりゃ、そう思っちゃうでしょ」

Kn「まあ、ぶっちゃけ俺も勘違いしてたみたいだけどな」

そう言うきんときは嬉しそうに笑っていた。