【WT】恋は常にすれ違い中【実況者】 (ページ32)

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想い17 ページ32

自分でもびっくりなくらい積極的に事が進み、今きんときと俺は肩を並べ、滑り台の下で座っている。

「(俺の心臓の音聞こえてないよな…？)」

思わずそう心配してしまう程、今の俺の心臓はバクバクだ。今にも逃げ出したいくらいの鼓動だが、もう俺は逃げない。

俺は沈黙を破ると決意し、声を出す。

Na/Kn「「ねぇ」」

まさかの声が被り、驚いてしまう。次第にじわじわきて、少し笑いがこぼれた。

Na「なんでさっきまで黙ってたのにここの声のタイミング合うのw」

Kn「ホントだよw」

さっきまでの緊張が解れた事に安心しながら、俺は再び話し始める。

Na「俺から先にいい？」

Kn「いいよ」

俺は疑問だったことを素直に問いかける。

Na「きんときはさ、いつから俺のことが好きだったの？」

正直嫌な質問だと思う。けど、重要なんだ。

Kn「それ、さっき振った相手に普通聞く？w」

笑いながらそう言うきんとき。だが、その声は確かに心の底で苦しさを感じている声だった。

Na「聞きたい」

俺は横を向き、真剣な眼差しをきんときに向ける。

すると、きんときは観念したようにため息をついたあと、話し始めた。

Kn「…ここで雨宿りをした時、だよ」

Na「え…」

Kn「雷で怯えてるNakamuを見て可愛い、守ってあげたいって気持ちが凄くあってさ。けど初めは母性とか庇護欲とかそんなだと思ったわけ」

Kn「でもあの日から意識していくうちにどんどん恋だってことに気がついて、そこから…まあ今に至るって感じだよ」

照れくさそうに頬をかくきんとき。

…なにそれ、

Na「俺ら仲良すぎでしょ」

俺は思わず笑ってしまった。