【WT】恋は常にすれ違い中【実況者】 (ページ31)

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想いXV ページ31

きんとき side

Kn「Nakamu…居るか……？」

走ってきたため息切れをしながらも、そう声を出す。

しかし、俺の呼び掛けは、独り言のようにこだまする。

Kn「(まだ来てない…？)」

どんな顔して合えばいいかわからなかった為、少しほっとする。

暇だし気持ちを和ませるために懐古厨でもしようかな…w

数ヶ月ぶりに来る公園は懐かしさそのものだった。

ブランコを見て、シャークんと漕ぎながらゲームをしたことを思い出す

シーソーを見て、broooockとえげつない勢いを付けて遊んだことを思い出す

鉄棒を見て、きりやんとどっちの方が懸垂長く出来るか勝負したことを思い出す

…スマイルが一生逆上がり出来ないとこ見て笑ってたのも懐かしいなw

Kn「(それで滑り台)」

俺がNakamuに惚れた場所。雷に怯えてるNakamuを見て、守りたい、そばにいてあげたい、そう思ったんだっけな。

そんなことを考えて和みながら、滑り台の下を覗く。すると____

Na「あ、えっと、どうも…？」

バツが悪そうな顔をしたNakamuが居た。

Kn「え？あっえ？？？」

完全に予想外だったため、びっくりして変な反応をする俺。

Na「まあそんな体勢もなんだし隣り座る？？」

逆にNakamuはなんでそんな平常心なんだってくらい普通の対応をしていた。

心臓的に隣に座れる気がしないけど、正直Nakamuの隣に座りたい…！

Kn「じゃ、じゃあ座ろうかな？」

緊張で手が震えながらもNakamuの傍に寄り、狭い滑り台の下で座る男子高校生2人。

Na「あの時みたいにもうちょっとこっち来てよ」

俺に手招きをするNakamu。…あの、貴方振った相手に言ってるのよ？？大丈夫？

動揺して固まっていると、Nakamuがこっちに肩を寄せて来た。

Na「…ねぇ、前もこんなことしたよね」

心臓バクバクでそれどころじゃない俺にそう話しかけてくるNakamu。

Kn「…覚えてるよ」

俺がそう答えた後、しばらく沈黙の時間が流れた。