【WT】恋は常にすれ違い中【実況者】 (ページ30)

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想い16 ページ30

Nakamu side

頭の中がごちゃごちゃになる俺。

すると、さっきまで呆然としていたスマイルが口を開く。

Sm「悩んでるっぽいけど行ってから考えたらいいんじゃね」

Na「…簡単に言ってくれるね」

反射でつい否定的に言ってしまう俺。

Sm「簡単だろ。相手、きんときなんだろ？いつまでも答え待ってくれるって」

Sm「俺も考えすぎることよくあるからな。分かるよその気持ち。だからこそ思うんだが、これに関してはそんな深く考えずに直感で行くべきなんじゃないか」

Sh「これに関してはスマイルに同意だ」

そう背中を押してくれる2人。

自分の…直感……

悩みながら歩いていると、左を曲がれば公園という位置まで来てしまった。

Sh「行ってこい、Nakamu」

「じゃあな」と言い2人は帰ってしまった。

…いやいやいや

Na「(全っ然心の整理付けられてねぇよ！！！！)」

心の中でそう叫ぶ俺。

簡単ってなんだよ直感ってなんだよもぉぉおおおおおおお

取り敢えず公園には辿り着き、適当に歩き回る。公園には時間帯もあってか子供はおらず、完全に俺一人だ。

Na「…あ、これ懐かしい」

相変わらず残っている滑り台。雨の日にここできんときと雨宿りしたんだっけな。

…今思うとあれがきんときを好きになった最初なのかな

懐かしくてつい、ふふっと笑ってしまう。

だが、その和みもﾀﾀﾀｯと走る足音で消える。俺は心臓がギュッとなり、思わず滑り台の裏へ隠れた。

Kn「Nakamu…居るか……？」

…どうしよ、つい隠れちゃった。てか顔して出ればいいんだ…