【WT】恋は常にすれ違い中【実況者】 (ページ27)

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想い14 ページ27

Nakamu side

俺は言いたいことが分からなくなり、さっきまで思っていた事が喉から出なくなる。すると、シャークんが話し出した。

Sh｢お前ポジティブな方だろ。なんでそんなに自分を卑下するんだ。もっと自信持てよ｣

Na｢卑下って…俺はあの子の方が俺よりきんときにふさわしいと思ったから言ってるだけだよ｣

Sh｢それが卑下してるって言ってんだ。どうしてあの子がNakamuより上だと思う？俺は好き同士でいられるNakamuの方がいいと思う｣

Na｢シャークんは同性愛を簡単に見すぎだよ｣

Sh｢お前は両想いを簡単に見すぎだ｣

シャークんと言い合いになり、場はシーンとする。

Na｢(…あーあ、何やってんだ俺。シャークんは真剣に考えてくれてるのに、否定しかしてない)｣

シャークんの言っていることは正論だってわかる。けど、自分の醜く高いプライドで認めようとしない自分がいる。

Na｢(やっぱり俺が間違ってるのかな……でもきんときは……)｣

張り詰めた空気が図書室に漂い始めたその時、図書室のドアが開いた。

Sm｢おいお前ら、下校時刻だぞ｣

ドアを開けたのはスマイルだった。

Na「マジか」

そんなに話してたのか…と思いつつ立ち上がる。…がバランスを崩してしまい、スマイル側へ倒れ込んだ。

Na｢ああごめんw｣

支えてくれたスマイルから離れる。しかし、スマイルに顔を見られてしまった。

Sm「…なんでお前目元赤いんだ？」

Na｢……まあ、ちょっとね。それよりもう時間なんだから帰ろ。途中までならみんなで帰れるよ｣

Sm｢ああそれの話だけどシャークん、broooockが先帰るって言ってたぞ｣

Sh｢ああ、了解｣

Sm｢きんときについては知らないんだが…お前らは知ってるか？｣

突然出て来たきんときという言葉に思わずドキッとする。

Na｢えっ……あー、先帰るって言ってた｣

動揺しないようにと必死に心を落ち着かせる。しかし、身体は正直だった。

Sm｢……？なんかNakamu急に汗凄いな。きんときと喧嘩でもしたのか？｣

Na｢……｣

俺はつい黙ってしまった。