【WT】恋は常にすれ違い中【実況者】 (ページ25)

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想い13 ページ25

Nakamu side

Sh「…落ち着いたか？」

Na「……うん」

あの後シャークんは人の居ない図書室に移動してくれ、床に座り俺を慰めてくれた。それにより、俺はなんとか心を落ち着かせられた。

Na「突然ごめんね、シャークん」

Sh「いいよ別に。ただ、何があったかは教えてくれ」

シャークんの真剣な瞳に喉が詰まる。…でも、迷惑かけたんだし流石に言うべきだよね。…てかもう無理だわ、隠すの。

俺は覚悟を決め、シャークんに向き合って話し始めた。

Na「実はさ…俺、きんときが好きなんだ」

Sh｢……えっ｣

シャークんは驚いた顔で俺を見ていた。まあシャークんは気づいてなさそうだったし無理もないね。

Na「それでさっき、俺がきんときに告白されたんだよ。両想いだったんだ。…けど、断った。だってほら、きんときはあの女の子といい感じだからそっちと付き合った方がいいと思って｣

Na｢昨日なんか2人で街中デートしてたんだよ？堂々ときんときの隣に歩けるの羨ましいなと思った先に、俺じゃ無理だって思っちゃって。だって同性愛は周りに白い目で見られるからそんなこと出来ないもん｣

Sh｢…Nakamuはいいのかそれで｣

Na｢それがね、最初はいいと思ってたんだ。でもわかんなくなっちゃって。それで今凄く心が苦しい…きんときの方がもっと辛いはずなのにさ｣

はははと乾いた笑いをすると、シャークんは困った顔をしていた。

Sh「Nakamu、きんときはあの子のこと好きじゃないって言ってたぞ。broooockだってこの前違うって言ってたし」

Na「そんなことないよ、きんときはあの子が好きだ。だってよく話してるもん。体育だって一緒に組んで、それに昨日はデートだよ？確定じゃん」

Sh｢本当にそうなのか？それはきんときに聞いたのか？｣

Na｢聞いた訳じゃないけど……｣

シャークんの質問に少し困り、黙る。…いやでも、きんときは茶髪で元気で可愛い子が好きって言ってたし、あの女子で間違いないはず……

Sh｢自分だけで考えるな。俺達の言葉を少しでもいいから耳に入れろ｣

Na｢っ……｣

今まで確信的に思っていたのに、シャークんの言葉で一気に不安になる。

あれ…俺が今まで思っていたのは間違ってたの？？