【WT】恋は常にすれ違い中【実況者】 (ページ20)

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想いⅩ ページ20

きんときside

授業がようやく全部終わり、ようやく一息をつける放課後になった。…朝も昼も結局Nakamuに告白どころか本返せなかったけどどうしよ。

机で腕を組んで顔をそこに乗せていると、前席のきりやんが振り返ってきた。

Kr「ねえ、きんときって結局Nakamuどうすんの？」

Kn「…それを今考え中」

Kr「早くしないと、どこからか現れた女子にNakamu取られるぞ～ww」

Kn「そうなんだよな…早く手を打たないと、てか段々近づいてきてるし」

Kr「…えっ？」

Kn「あっ、だからあの子は俺を体育で誘ってきたのか！」

そういう事か！直接Nakamuに行かないで俺経由って所が性格悪いなwもういっその事その子がNakamuに告白して両想いになれば、俺もこの気持ちを切り替えられるのにな～……

Kr「いやいやいや…え、Nakamuの好きな子？何言ってんの？」

Kn「え？だってNakamuの好きな女子ってあの子だろ？」

教卓付近で女子グループを作って喋っている例の女を指して見せると、きりやんははぁっとため息をついた。…？？

Kr「マジかよきんとき…」

Kn「？？」

Kr「うーん…まあいいや。後で分かるだろうし。てかそれよりも！！Nakamuに告白…しないの？」

きりやんの言葉にドキッとする。

Kn「す、するよ…」

Kr「もー頑張ってよきんとき！勇気を決めたから俺に今日告白するって言ったんでしょ？」

Kn「……そう…だな。1度決めたことだし、勇気出して頑張るわ！」

Kn「そうだぞきんとき！」

そうだよ、昨日心に決めたんだから頑張らないと。

Kn「いつも応援してくれてありがとな、きりやん」

にいっと元気に笑ってみせると、きりやんは「どういたしまして」と笑い返してくれた。…良い親友を持ててよかった。

じゃあ今から告白を……って、場所どうしよ、そういや決めてなかっなw

Kn「(てか今Nakamu、broooockと話してるのか…どうしよ)」

あそこから呼び出す？んー、今の俺には流石に難しいな…やっぱ勇気を出せない俺には待ち伏せ作戦の方がいいか。絶対来るから言う勇気さえ出せれば出来るわけだし。

そのためには……

Kn「なぁきりやん」

Kr「ん？」

Kn「悪いけど、broooockとかメンバーをNakamuに近づけないようにどっかやれないか？」

Kr「あー了解」

Kn「助かる」

俺は即座に荷物を取ると席を立ち、階段へと向かった。