秘密34 ページ35
Kr「まあ吸血鬼なんてファンタジーすぎるなw他なんだろうな〜」
特に深く触れるわけなく、他の考えを探そうとするきりやん。
…ちょっと聞いてみよう
Sm「なぁ、きりやん」
Kr「ん?」
Sm「きりやんってさ、現代にも吸血鬼っていると思うか?例えば、"現代型に反って変化した吸血鬼"とか」
俺は昨日見た現代の吸血鬼について探る。
すると、当たり前のようにきりやんは笑った。
Kr「え、いる訳ないでしょww漫画の見すぎじゃね?w」
Sm「…まあ、そうだよな」
Kr「現代版の吸血鬼って何?弱点には強くなったけど強さは控えめになった的な?」
Sm「いやもういいよ」
Kr「えーいいじゃん、その話面白いな!考えたこともなかったわw」
ニヤニヤとしながら話進めるきりやん。
あーあ、こいつに聞かなきゃ良かった
ため息をつく俺を他所に、きりやんはどんどん盛りあがっていく。
Kr「吸血鬼といったらなんだろ?やっぱ不老不死なとことか鋭い歯とか、十字架とかニンニクにも弱いんだっけな?」
Kr「…あれ?そういえばシャークんって必ず日焼け止め塗ってるよな」
Sm「いつも濃いめに塗ってるな。余程焼けるのが嫌なんだろうと思ってるけど」
Kr「シャークんが怪我したところ見た事ある?病気で休んだことも、今回以外ないよね」
Sm「…そうだな」
初めは冗談だと思ってた話が、思っていたよりも段々と辻褄が合っていき、少しゾッとする。
いや本を読んでた時から多少考えてはいたし、それに吸血鬼だろうとシャークんはシャークんだ。何も怖いことは無いだろう
俺は少し冷や汗をかきながら、きりやんの話をじっと聞き続ける。
Kr「そういえばシャークんって結構歯尖ってるよね…ギザ歯なだけだと思ってたけどもしかして_____」
その瞬間
キーンコーン
と、チャイムの音が鳴った。のめり込んでいた俺たちはその音で正気に戻る。
Kr「いやこういう人もいるか。流石に考えすぎだよな?」
Sm「…ああ、きっとそうだ」
「じゃあな」と俺に声をかけると、きりやんは去っていった。
ここから先は俺らが踏み込んでは行けない世界な気がする。
…もし、もしシャークんが吸血鬼なら、本人の口から聞くまではそっとしておこう。
授業の準備をしながら、心にそう決めた。
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リリルル(プロフ) - すみれいんさん» 刺さったようなら良かったです〜結構設定モリモリで気に入ってるのでそう言って貰えて嬉しいです。ありがとうございます (2022年9月15日 22時) (レス) id: a008865ebf (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - これは、私に刺さりましたありがとうございます。 (2022年9月7日 22時) (レス) @page47 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
リリルル(プロフ) - すみれさん» 応援の声ありがとうございます!頑張ります…! (2022年8月10日 21時) (レス) id: a008865ebf (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - とても好きです 続きまってます (2022年8月10日 14時) (レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
よん - 気長に待ってます!いつでも戻ってきてください (2021年8月20日 21時) (レス) id: 010bbf0ec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリルル | 作成日時:2019年10月10日 23時