TVXQ　JJ　with all my heart　〜君をわすれない〜

冷たい人？ ページ3

男性は、日本語で話しかけてきた。


「え…？日本語わかるの？」

Aも心を落ちつかせ返事を返す。


「…えっと…なんで…ここにいるの？」

男性は少し顔を伏せながら質問をする。

「な、なんでって…あなたがここまで連れてきたんじゃない！」
「えっ！？俺が！？」

「そーだよ…なんか人だかりができてて、その中から抜け出せずにいたら…」


そこまでAが口にすると、男性は手を額にあて、空を仰いだ。


「はぁ…そういうこと…………悪かったね、人違いだ。じゃ…」


そぅ言うと、男性はフードをかぶり、Aを置いてその場から離れようとした。


「ちょ、ちょっと待って！！！あたし道に迷っててっ」
「誰かに聞いて！」
「そんなっ…韓国語わかんないしっ、それにこんなとこじゃ余計にわからないよ(焦)！！」
「大丈夫大丈夫〜」


男性はひらひらと手を振り、その場を離れていく。


「ちょ、ちょっとっ・・・・・！！！！！！？」


そこでAは気付いた。


「ないぃぃぃぃー！！！！！！！！」


あまりの声に男性も振り返る。


「携帯っ・・・・・地図もっ・・・・・」

携帯などを入れていたバッグを何かの拍子で落としてしまったらしい。


ユミにも連絡できないよ…地図もないし…韓国語しゃべれないし…


Aは俯きながら、だんだん悲しみが込み上げてくる。


せっかく楽しい旅行のはずだったのに・・・・


地面にポツンと一粒の涙が零れた時だった。


「はぁ・・・・。」


その声に地面に向けていた視線を上へとあげる。


「ったく…しょうがないな…。」


壁に寄りかかり、男性がこちらを見て呟く。


「おいで…。」

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