きつねさん、嫉妬はいいもの? ページ3
ヤキモチをやかれたい!
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nkm
「...いや、自分でもよく分かんないけど、気に食わなかっただけ」
2人で過ごすと決めた休日、ショッピングモールでそれぞれ買い物をしていた時。
彼がいる店の向かいにある雑貨屋でアクセサリーを見ていたら、突然後ろから“お客様には此方がお似合いですよ”、と。振り返れば、にこやかな笑顔を浮かべる男性店員さんが立っていた。
親切な人だな、くらいにしか思っていなかったものの、移動してきた彼は何だか不機嫌そうで。
理由を聞けば、彼らしくない小さな声で返された。
「そういうとこ、マジで狡いと思うわ」
そっと手を繋いできた彼に向けて『なら、なかむに選んでほしいな』なんて。そう呟いたら、驚いたような、嬉しさが滲んだ表情になってくれた。
br
「ぁう、動画の僕に負けちゃった」
邪魔をしないように待とうと、イヤホンをして彼らの配信を眺めていたら、思わず見入ってしまっていた。慌てて彼の声がする方を見る。
ダイニングテーブルに突っ伏して、交差した腕から見える垂れ目が、何処か悲しそうに下がっていた。どうやら、朝言っていた次回の動画で行うゲームをプレイし終わったみたいで。『ごめんね、気付かなかった』と、謝罪の言葉をもらしながら近付いて、ふわふわした髪の毛が覆う頭を撫でる。
「...それはいいの、でも、君の側にいる僕をいちばん好きで居て〜!!なんか寂しいから!」
ガバッと抱き締めながら勢いで言われた。
身長の高い彼を支えるのは難しいのに、何だか、幼い子の我儘のような、ヤキモチのような感じがして。『どんなぶるーくも好き』と言えば、不意打ちにやられた真っ赤な彼に強く強く包まれた。
shk
「それ離せや、起きてんの分かってんぞ」
大きなサメのぬいぐるみを強引に奪われた。
就寝前、ゆるっとした服に着替えた彼が寝室に来て、先にベット入り込んだ私の顔を覗き込む。私の腕の中には可愛らしい抱き心地の良い存在がいて。寝たフリをしていればサメの頭部で毛布を挟んで叩かれたり。『痛いしその子が可哀想だよ』と笑いながら言えば、拗ねたように此方を睨んでくる彼。
「...毎晩ソイツに邪魔されてる俺の身にもなれよ。俺でいいだろ、此処。」
ぬいぐるみを足元に追いやって隣へと横になった彼は、代わりにと言わんばかりに私の腕の中へ。
どきどきと鳴る心臓の音は、私と貴方、どちらの?
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shkの家ｲ,ｹ,ｱ産のでかさめぬいぐるみありそう
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作者名：愛奈 | 作成日時：2022年6月28日 2時
