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勉強を終えた後、星一は洗濯物を畳んで、それから冷蔵庫を開けた。今日のお昼は何を食べようか。
最近降谷さんを含め、部下の人も忙しくてなかなか様子を見に来れないため、星一は食事代として普段のお小遣いとは別でお金を預かっていた。降谷さんは「本当はさせたくないけど。いつも無理して作らなくても、外で食べたり買って来てもいいんだよ。」とお金を渡すときに言っていた。とはいえ元はお父さんのお金だし、無駄遣いはしたくない。それに降谷さんは外でコンビニ弁当やカップ麺を買うと栄養が偏ると心配しているようだった。そらの家に来る前はそれさえあればありがたかったが、確かにそれは一理ある。時間もあるし出来るだけ家で作る事を心がけていた。それに最近外に出かけると気になることがあった。何やら視線を感じるというか。忙しそうなお父さんに相談するのも気が引けるし、あまり出掛けず家にいるのが賢明な気がする。

「あ、焼きそばつくろ。」

冷蔵庫を覗くとキャベツと焼きそばの麺があった。キャベツをちぎって炒めて、それから焼きそばの麺も炒めてから味付けをする。実に簡単だ。夜ご飯の材料はいよいよキャベツしかないから、夜に間に合うようにスーパーかどこかに買い出しに行ったほうがいいだろう。午後の予定はそれで決まりだった。

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作者名:miya | 作成日時:2023年4月8日 21時

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