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2 〜風見〜 ページ2
どうやら降谷さん、いつの間にか自宅に盗聴器と隠しカメラを置いていたようだ。イヤフォンからは盗聴器から拾う音声が、端末からはセーフハウスのリビングやダイニングがザッと一望できた。星一くんはリビングのテーブルに地図帳を広げながら、夏休みの宿題である都道府県プリントに取り組んでいた。
「あんた……何やってるんですか。」
「休憩時間に見ていたから問題はない。」
「いや、そうじゃなくて。これらのこと星一くんはご存じですか?」
「いいや、だが何かあってからでは遅い。星一には追々な。」
約2ヶ月前の爆弾未遂事件以降、降谷さんは明らかに星一くんに対する過保護が悪化した気がする。
子供が可愛いのは分かるが、星一くんだって後2、3年もすれば中学生になって反抗期がやってくる。その時降谷さんは耐えられるのかという疑問の答えは考えたくない。今よりももっと酷く荒れるはずだ。
風見は胃がキリッと痛んだ気がした。
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作者名:miya | 作成日時:2023年4月8日 21時