人生で一回も会ったことのない父親へ【名探偵コナン】

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「あ、だからか…」
「ん？ああ。そういえば風見の所属をどうして知ってたんだ？風見が慌ててたぞ」
「お母さんの部屋を整理してたら、出て来た手紙に書いてあった。大人になってお父さんに会いたくなったら警視庁の風見さんを頼りなさいって」
「そういうことか…アイツらしいな。そういえば美桜に初めてあった時、アイツが言ったのは『この子の名前の意味分かる？』だったんだ。聞いたことあるか？」
「……ないなぁいつも疑問なのは冬生まれなのになんで桜って字を使ったんだろうって事くらい」
「イイトコつくなぁ。アイツは俺が警察でどんな部署についてるか察していたんだ。警察のエンブレムの桜って字を使いたかったらしい。美しい日本を守る桜、警察になれって意味じゃないけどいつか大事な人を守れる優しい人になってほしい…そういう意味でつけたらしい」
「……知らなかった。だから冬なのに『桜』なんだね」
「ああ、俺も聞いた時拍子抜けしたよ…なんか聞きたいことはあるか？」
「うーん…特にないけど、いつか質問ができたらまた教えてくれる？」
「ああ、もちろん」
「あ、でも私からも少しいい？」
「どうした」
「今日はごめんなさい。本当にすぐ帰るつもりだったから連絡しなかった。あんなこと言ってたけど一応するつもりだったの」
「…動けなくなったんだろう？俺も経験があるから分かるよ。今日のは不問でいい。
あんまり遅くなる時は連絡しろよ
俺が嫌なら風見でもいいし…」
「…うん！あ、でもあんまり風見さんを荒く使っちゃダメだよ。部下に嫌われるよ。」
「……お、おう。さ、帰るか」
「うん……ごまかし？」
「違う！」

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