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「え?茜さん!?ひ、久しぶり」
長い間あっていないから、見た目は少し変わったが、かつての面影が残っていた。
「母さん、美桜の父ちゃんと知り合い!?」
「あれ、言ってなかったっけ?大学の同期よ!降谷くん、美桜ちゃんまだ帰ってないの?」
「そうみたいなんだよ…遅くなる時は連絡しろとは言ってあるんだけど…」
「あれ、意外と緩いんですね…!美桜に聞いた時めちゃめちゃ厳しい父親かと思ったんだけど…」
「……そんなことないんだよ……」
頭に鐘を打たれた気分だった。もう初対面から印象最悪じゃないか…
「こら、和臣!うーん…場所に心当たりが無いわけじゃないけど。その前に1つ質問に答えてくれない?」
「…いいだろう、答えるよ」
「流石ね。…美桜ちゃんや奈美が頑張っていたのを見て来たからこそ降谷くんと美桜ちゃんがうまくいくのか心配でね。
本当にあの子の事大切にしてあげれるの?
美桜ちゃんだって仮にもまだお母さんを亡くして半月しか経ってない。その心の傷だって癒してあげれるの?」
茜さんは美桜を見て俺が美桜の父親だって分かっていたけど子供達には言わずにここまで美桜や奈美を見守ってくれてた。自分だって知り合いなのだからいう機会はいくらでもあったはずだ。それでもあえて言わずにいてくれた彼女の優しさにありがたく思えた。
「…当たり前だ。ほったらかしにしてた分
大事にしてやりたいと思うし、家族として困ってたら助けてあげたい。たくさん楽しい思い出も作ってやりたい」
「その答えが聞けたなら十分だわ。…多分美桜ちゃんは奈美のお墓にいると思うわ。三人でよく行ったカフェの近くに墓地があったでしょ?多分あそこにいるから早く迎えに行ってあげて?」
「ああ、ありがとう」
俺は走って駐車場に降りて、RX-7に乗り込んだ。
「母ちゃん、美桜の父親知ってたならなんで教えてくれなかったんだよ。」
「え〜、だって…降谷くんならいつかきちんと迎えに来るって信じてたから」
「その根拠は…?」
「長年の勘よ♡」
「ウワッ、寒」
「さ、ご飯にするよ」
「ヘイヘイ」
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絵理奈(プロフ) - コナン(新一)、昴さんとか出さないのですか?コナンだと、まさかっ組織の残党!?って思考になって (2019年8月20日 9時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
桜山 もち丸(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!文を大幅に変えた際に直させていただきました! (2019年5月8日 21時) (レス) id: b371b1aeb6 (このIDを非表示/違反報告)
闇病み(プロフ) - 30ページで泣いた。感動する。降谷さあ''あ''あ''ん頑張ってくださいいいい更新頑張ってください! (2019年5月8日 16時) (レス) id: edc146277d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3話の最後のページに誤字がありました。「勝っていた犬」ではなく、「飼っていた犬」です。 (2019年4月3日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜山 もち丸 | 作成日時:2018年10月3日 22時