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お母さんが死んでしまって、しばらくは生活費を稼ぐために必死だった。明日の生活の事だけを考えていた。そしたら今度はいきなり父親を名乗る男が現れた。そこからは怒号のスピードで物事は進んだ。今度は引っ越しをするために荷物を片付けることに忙しくなった。お母さんが亡くなってからある意味、私は悲しみに浸る暇さえなかったのだ
そして引っ越し前日の今日。残り一部屋を片付けることにした。ここ以外は若菜や和臣にも手伝ってもらったけど、この部屋だけはどうしても一人でやりたかった。
お母さんの部屋だ。
死ぬと知っていたお母さんはある程度片付けていたようだ。服も最低限度しかなかったし、ごちゃごちゃしたものが見当たらなかった。昔はもっとゴチャゴチャしていたから、この一年で整理していたのだと分かってしまった。自分が死んだ後に、私が困らないように配慮してくれたんだろう。部屋にあったのはお母さんが大事にしていたものばかりだった。
私は早速片付けをし始めた。
お母さんの服や仕事の本から取り掛かった。服はお母さんがつけていたエプロン以外処分した。私が持っていても仕方がないから、一番思い出のあるものだけ取っておくことにしたのだ。
部屋の中は、主に本が多かった。ひたすら棚から出して縛る作業の繰り返しだったから大変だった。
片付けは滞りなく進み、残りは机の引き出しだけになった。まず1段目の引き出しを開け
ると中には封筒が入っていた。可愛らしい封筒ではなく、世でいう茶封筒。宛名も特に書いてなかった。
それしか入ってなかったから、気になって中身を開いた。中身は
……手紙のようだった。便箋が3枚ほど連なっている。先頭には美桜へって見えた。どうやら私への手紙のようだった。そんなものが残されていたことに驚き慌てて手紙を開いた。
『美桜へ
美桜がこの手紙を読んでいるってことは、お母さんがもうこの世にいない時だね。
美桜、置いて逝ってしまってごめんね。
実はお母さん、余命宣告をされていました。
内緒にしておくのは心苦しかったけど、美桜に最後に何かしてあげたかった。入退院を繰り返して負担をかけたまま死ぬのは嫌だったの。これは完全にお母さんのわがままです。
死ぬ前の最後のわがまま、許してね
お医者さんにはお子さんに伝えた方がいいって言われてたけど、それでも伝えられなかった。ごめんね
優しい美桜はお母さんが死んだことで、もっとそばにいればよかったって後悔しているかもしれないね。
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絵理奈(プロフ) - コナン（新一）、昴さんとか出さないのですか？コナンだと、まさかっ組織の残党！？って思考になって (2019年8月20日 9時) (
レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
桜山 もち丸(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！文を大幅に変えた際に直させていただきました！ (2019年5月8日 21時) (レス) id: b371b1aeb6 (このIDを非表示/違反報告)
闇病み(プロフ) - 30ページで泣いた。感動する。降谷さあ''あ''あ''ん頑張ってくださいいいい更新頑張ってください！ (2019年5月8日 16時) (レス) id: edc146277d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3話の最後のページに誤字がありました。「勝っていた犬」ではなく、「飼っていた犬」です。 (2019年4月3日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜山 もち丸 | 作成日時：2018年10月3日 22時
