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「………で。文化祭で縁日を出し物でやるから俺に来て欲しいってことか?」

あの後クラスの話し合いで出し物は縁日に決まった。縁日なら生徒じゃない陣平くんも来やすいかもしれない。だから電話をかけて誘ってみている最中だ。
「うん、せやねんけど陣平くん仕事?」
「……その日は非番だな。」
「……っ!」
「行けるが流石に一人はなぁ。俺ももうそんな若くねぇし。研二とか班長誘ってもいいか?」
「全然かまへん!それなら来る?」
「……おう。じゃあ当日にな。」
「ありがとう。あ、うちのクラスはみんな浴衣着てるから
分かりやすいと思う。1の7ね。」
「分かった分かった、そんじゃあな」
「うん、バイバーイ。またね。」
電話を切ってホッとため息を吐く。よかった、断られたらどうしようかと思った。
準備大変そうだけど、早く当日になって欲しい気もする。


——翌日、警視庁にて。
「松田、一体何の様だ?こんなところに呼び出して。……諸伏、久しぶりだな。」
「久しぶり。ゼロ以外の同期が揃ってるな。」
「降谷は抜けられないって。班長、諸伏、萩原。単刀直入に聞くが、お前ら9月27日暇だったりするか?」
「2週間後か。……あー、その日は暇じゃねーな。容疑者の移送があるわ。」
「陣平ちゃんが非番ってことは俺はありますぅ。その日になんかあったっけ?」
「仕事じゃないんだが、彩葉が文化祭に来て欲しいって言ってて。いや、私用で呼び出して悪りぃ。流石におっさん一人はなぁっていうのが本音でさ。」
「あぁ、確かにな。遠山ちゃんは来てほしいだろうが、30のおっさんが1人で行くと気まずいと言うか不審者と言うか。」
「じんぺーちゃん若く見えるしいいんじゃ、アイタ!ぶたないでって。」
「俺はその日非番だけど。前、遠山さんが来たっていう飲み会不参加だったけど行って大丈夫?」
「あー、そういえばお前、あん時風邪だったな。いいって、紹介するよ。」
「降谷には聞いたのか?」
「ああ。連絡した時に聞いたんだが、前の潜入先の人が沢山いるかもしれないから流石に行けないって断られた。」
「「「あぁ……。」」」
「察しが早くて助かるわ。それじゃ諸伏、よろしく。ところで頼みがあんだけどさ………。」

6→←6.文化祭



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作者名:miya | 作成日時:2018年9月23日 9時

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