我妻善逸【花魁】 ページ32
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花...その言葉がこんなにも似合う女はいるのだろうか?
花魁であり、色々な男に言い寄られるものの、ガン無視で事務的に仕事をこなす女がいた。
「またAさんの部屋よ」
「愛想はないのにねぇ」
自分でも愛想がないのはわかってる、こんな奴らに愛想を振り撒く必要がない。
「...はぁ」
ため息をつき、窓から外を見る。
目立つ髪色...なんだか、雰囲気もこいつらと違う。
「少し外に出る!」
「え!?Aさん!?」
外にでてすぐに気づいた、あぁ、この人が運命の人だ。
「あ、あの!」
「へ!?」
真っ赤になる金髪くん、私より若いのは確実だ。
こんな感情は初めてだ、どれだけの男を見ても、ただ気持ち悪かった、花魁をただの道具としか思っていない、そんなアイツらが嫌いだった。
「貴方の名前を、教えてくれませんか...?」
「お、俺は我妻善逸だよ!き、君は!?」
女性に不馴れなのか、とにかく私はこの人が好きになってしまった事実は変わらない。
「っ私、貴方のこと」
私の言葉を遮るように、常連の客が私の腕を右翼握った。
「よォ。また頼むぜ」
今まではどうでもよかった、事務的にこなしていただけ、でも今は、この人以外には触れられるのは嫌だ。
「あっ、あ」
声がでない、ただ引かれてくまま私は善逸に助けてと目を向けた。
「あっあの、嫌がってるから!」
「あ?コイツらは金貰えりゃあなんでもするただの道具なんだよォ」
「君の名前は?」
「無視してんじゃねェ!」
常連の男が善逸に殴りかかった。
「善逸!」
善逸は、その男をそのまま投げた。
そして、ふぅとため息をつきAの側へよった。
「ごめんね?大丈夫?」
「へ、あ...好きですぅ」
善逸が真っ赤になって私もやっと気づいた。
こんな風に言うことになるなんて...
「え?嘘、俺!?嘘すぎない!?」
その後、友達として仲良くし、付き合うまで時間がかかった。
※※※
熱の中だったので変かもしれません
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亜玖海 - 有一郎の最初のが、がかになってます! (6月8日 0時) (レス) @page21 id: 3c90fddeae (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - 美桜さん» 嬉しいです!有難うございます。いつも読んでくださりありがとうございました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 92e1c685c1 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 春雨さん» ありがとうございます。話良かったです。完結お疲れ様です。今まで書いてくれてありがとうございました。 (2020年4月22日 9時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - 美桜さん» すいません!スマホは一応返してもらえました。自給自足と書かれた所を消して書きたいと思います。 (2020年4月21日 15時) (レス) id: 92e1c685c1 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 春雨さん» リクエストしたのですが書かれていません。でも完結したのでしたら無理ですよね。春雨さんのスマホ事情がありますし。一応知らせました。 (2020年4月21日 15時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春雨 | 作成日時:2020年1月2日 20時