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次の日。
今日も朝から晩まで仕事。俺には休んでる暇なんてない。
同僚「あーあ。しかし他よりは給料マシとは言えどもまだまだ足りんなー」
同僚「せやね。あ、そうだ割りのいい話あるで？」
「なんそれ！？教えてや！」
同僚「めっちゃ藤井食い気味やんな笑えっとな知り合いがやってたらしいんやけど結婚詐欺やて」
なんだ...。犯罪ならする気はないわ。
同僚「えー。そんなんバレるやないの？」
同僚「まぁ上手く行くかはかけらしいけどな。あれやない？バツついてもええんやったら一応結婚して金だけ騙し取る的な？」
クソみたいな会話やって思うやろ？でもこの職場におるんは俺みたいなわけありの奴が多い。だからもう慣れてしまったわ。
同僚「藤井なんかイケメンだしいけるんちゃう？金持ちの女とさ！そうすれば資金だってあっちもちやし祝儀だけもらってきえる的な？」
「うーん。そんな上手くいくもんか」
同僚「ダメ元だけど結構金持ちやと祝儀の金額やばいらしいで？近々あの近くで婚活あるらしいし行ってみれば？」
金額がでかいのか...。行ってみるか。正直現状のままではオカンが生きてる間にお金は集められへんし。
濱「.....流星」
休日。
「なんでおるん....」
濱「話聞いてしもうた...なぁ流星？これはあかんよ？お母さん悲しむやないんか？」
「なんでアンタにそないなこと言われなアカンの？関係ないって言うたやろ！？」
濱田さんは俺の肩を掴む。
濱「関係なくない。おまえは思ってなくても俺にとっては弟や思うとるよ？」
「うっさいな！俺には家族はオカンしかおらん！後にも先にもずっと2人だけや！勝手に家族面すんなや！！」
濱「流星...でもな詐欺はダメや。もししたらオトンと同じような物やで？お母さん知ったら悲しむ」
オトンと同じ。
その言葉が胸を締め付ける。
「それでも...俺には金が必要や...。金がさえあればそれでええ」
濱「騙された相手が傷ついてもか？」
「....愛なんていつかなくなる。それが早くなるだけやろ。所詮結婚なんか人を不幸するんや」
俺とオカンみたいに。
2人での沈黙が続いてると誰かが部屋に入って来る。
？「あのっ...」
「何か用か」
？「ごめんなさい急に。今の話聞いてしまって...」
「....」
？「いきなり物資つけな話で申し訳ないんですが私と嘘の結婚してもらえませんか？」
濱「えっ...」
「は？」
この人は何を言うとるん？
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作者名：葵 | 作成日時：2019年5月22日 3時
