・ ページ3
「てか、あんたさなんで虎杖のことそんなに好きなの?まだ私たち会って1年も経ってないじゃない」
『え?気になる??私と悠仁の馴れ初め気になる??』
「やっぱいいわ」
『ごめんなさい、真面目に話すので聞いてください』
渋い顔しながらもため息をついて私の話をちゃんと聞こうとはしてくれる野薔薇ちゃん
優しいね、好き!!やはり持つべきものは友だね!
『あれは私が喉渇いて自動販売機に行った時のこと…………』
「え?自動販売機で恋に落ちたの???」
『ちょ、最後まで聞いてから感想述べて野薔薇ちゃん!!』
----------------------------
---------------------
----------
【とある夜】
ピッ
ガラガラッ
『え?!?!待って!!!ファンタだと思ったらブラックコーヒーだったんだけど!!??』
夜にもかかわらず思わずデカイ声で叫んでしまった。
まさかのボタンの推し間違え…………どうやったらファンタがコーヒーに見えるのか自分に問いたい。なんで??
まあ、さっきまで寝てて寝ぼけてたから見間違えたのかな…………今ので完全にお目目ぱっちりになっちゃったけど……仕方ない、ブラック飲めないけどちゃんと飲むか…………
そう思って帰ろうとしたときだった。
「お、Aじゃん!」
『悠仁…………』
「こんな夜にどうしたの?しかもげっそりした顔してるし……」
『実はね、ファンタと間違えてブラックコーヒー買っちゃったの……』
「そりゃ災難だなw」
『くっ……笑いたければ思う存分笑ってくれ……!!』
「なんだよそれw」
そう言って笑いながら悠仁は自動販売機で飲み物を買った
そしてそれを何故か私に差し出した
『え?なに?』
「これ」
『???』
「俺もコーヒー飲もうと思ったのにファンタ間違えて買っちゃったからさ、俺のファンタとAのコーヒー交換してよ」
『え、でもいいの??悠仁コーヒー飲めないって言ってなかったっけ??』
「あー、いや、今飲みたい気分なんだよ!ほら」
悠仁は私の持っていたコーヒーを取り上げて自分の持っていたファンタを私に持たせて"じゃ、おやすみー"と言って去っていった。
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:餅 | 作成日時:2021年2月13日 18時