トリップして元ヤンと恋に落ちました。3

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貴方side


「ノーマル貧乏は目の前で恋人が捕まってさぞ災難だったなぁ」


ここで私に来るか。もういいよ。なんでも…

って…は？…なんでそのこと知ってるの。


「わざとお前らを泳がしておくのが大変だったぜ。」


私が何をしようと結局亜蓮は捕まってたってこと？

なにそれ…は、はは。ははは。

私ってほんと役立たずにも程があるな…

せっかく顔洗ってきたのにまた涙があふれる。


「…っ。」


「ふん。歯向かう相手が悪かったな。まだ意地を張るならお前やお前の周りはどんどん不幸になっていくぞ。」


「よく考えるんだな…ふふふ、はっはっはっ！」


バタンとドアを閉め才虎はどっかへ行った。


「ふん。気にする必要は無い！」


「おう！鼻くそだろうがシベリアだろうが無所だろうが楽勝っすよ！！」


「鼻くそと同列なのが癇に障るが、まあそういうことだ。」


「でも、Aが…A、ほんとうにごめんなさい…」


「ううん、心美のせいじゃないよ。私、亜蓮が帰ってくるの待つって約束したし、心美が謝ることじゃないよ！」


「A…」


嘘ばっかり。

少し心美のせいだなんて思ってたじゃない。

ほんと私って最低。



自分のクズさにイライラしてると、突如頭の中で声が響いた。


『仲神、お前の言う通りだな。』


そうだよ、私は最低だよ。


『そうじゃない。あいつがあの霊能力者よりクズだったということだ。』


え、そっち？


『安心しろ。歯向かう相手が悪かったのはどっちか教えてやるよ。』


斉木くん…

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