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斉木side
あのクレープ事件から数ヶ月経った今、夏休みが近づいている訳だが…
やれやれ。クレープ作りは失敗してしまったが、夏休みは煩わしい奴らに邪魔されないようにしないとな。
(煩わしい奴1号燃堂、2号海藤、3号灰呂、4号照橋、5号鳥束、6号夢原、7号目良、8号窪谷須、9号仲神)
上記に書いた煩わしい奴らに邪魔されることの無い1ヶ月か、素晴らしいな。
「よぉ斉木、ちょっといいか?」
む。煩わしい2号と8号と9号か。
まあ今日くらい話を聞いてやるか。
「夏休みに4人でバイクの免許取りに行かないか!?」
「期間も短いしどうかな!?」
「一緒に取ろうぜ!!」
話は終わりだ。うせろ。
そもそも僕の早歩き程度の乗り物に興味などない。
第一、免許を受ける金も無いしな。よし、それで断ろう。
「そっか、残念だな。」
「結構高いもんね…」
「確かにそうだな…」
よし。上から2号、9号、8号の誘いを断ったぞ。
貴重な休みを守りきったな。
「斉木くんちょっといいかな?」
む。今度は煩わしい7号か。
「夏休み一緒にバイトしない?ちょっと場所は遠いんだけどさ!」
お引き取り願おう。
「参加者が、定員に満たないと中止になっちゃうの!!1週間だけだからお願いできない!?」
冗談はよせ。暇そうな仲神でも誘ってこい。
「怪しい研究所で怪しい研究者から渡された怪しい錠剤を飲んで寝るだけなの!」
怪しいやつだった。
「因みに暇そうなAちゃんも誘ってみたんだけど、他にバイトするみたいで断られちゃったんだ…」
『うん、仲神それ嘘だって。』
「嘘じゃないよ!!本当にバイトするよ!!」
なんだ聞こえたのか。
しかし治験か…それはまずいな。
「なんと時給920円!!」
僕のからだを調べられたら研究対象が僕に変わってしまう。距離が遠い。それで断ろう。
目良さんは明らかに、黒いオーラを纏って離れていった。
夏休みの予定を一点の曇りもない白紙にしてやるぞ。
「やあ斉木くん!!」
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ゆん(プロフ) - Myu.さん» コメント有難うございます!最近は少し遅めになってしまっていますが、まだまだ更新し続けるつもりですので、よろしくお願い致します。 (2019年12月20日 9時) (レス) id: c019219ff5 (このIDを非表示/違反報告)
Myu.(プロフ) - コメント失礼します。占ツク自体久し振りの浮上となり気になる小説を探していた所この作品と出会い、完結していなかった為もしや良くあるお蔵入りパターンかな…と思いきや現在進行形で更新されている作品だと気付きとても嬉しく思いました。頑張ってください。 (2019年12月14日 1時) (レス) id: a5e761f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - sen000さん» 有難うございます。これからも更新頑張らせて頂きます!失礼します。 (2019年12月5日 21時) (レス) id: c019219ff5 (このIDを非表示/違反報告)
sen000(プロフ) - 珍しいトリップ夢で文章も読みやすく、続きが非常に気になる作品です。次の更新も楽しみにしてます! (2019年12月5日 11時) (レス) id: 3519034d49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん | 作成日時:2019年12月3日 15時