トリップして元ヤンと恋に落ちました。2

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斉木side




あれからあの4人は本当に面接へ行ったらしい。


「では、新しいスタッフ4名を紹介します。

海藤くんと、窪谷須くんと、仲神さんと、力井くんだ。」


((燃堂おちやがったぁあぁ！？))



「ぅおい！やべえぞ！燃堂フォローのために入ったのにぃ！！」

「完っ全に忘れてた。確かにあの見た目てファミレスなんか受かるわけがねえ！！」

「あ、ははは」

(でも凄いな、斉木くん。この人本当に燃堂くんなの？)


当たり前だ。
普通に考えてまず燃堂の見た目で面接が通るわけないだろ。
手を打っといて正解だったな。


「おう！一緒にがんばろうぜ〜！」


(うん、この人燃堂くんだわ。)


「つーか誰なんだよ！！てめえはよ！！」


「ま！まあまあ海藤くん！落ち着いて！」


あっちもあっちで大変そうだな。


「お、おお！来てたんか相棒！」


な。燃堂力井くん。

燃堂の見た目を周囲のやつらに全く別の物だと見えるよう思い込ませた。
もちろん本人は気づいていないが。


「おい！力井！！！」


「急に下の名前で呼ぶなよ…」



履歴書も、力井という名にしておいたしな。



「ね…！力井くん！！水！！」


状況を知っている仲神さんには少し大変になってしまうが、なんとか頑張ってもらおう。


「お？」

「水！！水！！おっさんに注いでるから！！」

「窪谷須くん！おっさんじゃなくてお客様でしょ！！」



ふん。あとはお前たち次第だぞ。

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