パズルの欠片－ only one － (ページ5)

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ゆうside

今日は朝早くから壱馬と彰吾が来てくれてて。

『私はまだ化粧の途中だから待ってて～』

…なんて、贅沢すぎるわがままとか言っちゃって。

外から聞こえてくる２人の話し声を聴きながら、

リビングで幸せな時間を過ごして。

今はお庭で壱馬と大きなゴムボールで遊んでる。

「ほら、野球すんぞー」とか言って

壱馬がゴムボールを投げてくるから仕方なく

私もそのキャッチボールに付き合ってあげてる。

でもどうしてかな…

いつも彰吾は少し離れたウッドデッキから

こっちを見てるんだよな。

たまには彰吾と一緒にこういうのしたいのにな…

もしかしてつまんないのかな…

やっぱり彰吾って私より大人だよな…

ゆう『痛っ！』

壱馬「あ、ごめん。ふはっ(笑)」

彰吾「おぅわっ(笑)」

彰吾の事を考えてボーっとしてたら

壱馬が投げたゴムボールが私の頭にぶつかって

ポーンって彰吾の所に飛んでっちゃった。

あれ、彰吾がゴムボール持って笑ってるよ…。

ゴムボール持ってる彰吾、初めて見た。

何か…パパ感溢れてる… カッコいい…。

彰吾「ほいっ」

ゆう『わ！びっくりした！』

彰吾「ははっ(笑)」

彰吾が笑顔でゴムボールを投げてくれた。

壱馬よりも勢いよく強めに。

あれ？笑ってる…。

彰吾もつまんなくはないのかな…？

何か不思議な気分…。

ゆう『ねえ、壱馬。一回休憩しよ？疲れた。』

壱馬「おん、先に山彰さんとこ行ってて〜。」

ゆう『はーい。』

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