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ゆうside
− 1年前 −
まいも壱馬くんとの電話が終わって、
ギュッと手を繋いだままフライヤーを見てる私達。
ゆう
『え！山彰さん凄い大きく写真載ってる。』
まい
「あれ〜？パリピくんじゃなかったっけ？(笑)」
ゆう
『いや、クラブの中はパリピさんで渋滞中なんだもん…。』
まい
「へ〜！そうなんだ〜！ふ〜ん。
ま、山彰さんはそれだけ有名な人って事だよね。」
ゆう
『ん〜そっか…すごっ。
あ、見て〜！見っけ！壱馬くんも大きいよ？』
まい
「…カッコよすぎて無理。
ゆうも惚れちゃうからあんまり見ないで。(照)」
ゆう
『ははっ。大丈夫だから。(笑)』
またまた可愛いまいとお話をしながら、
まだフライヤーを見てる私。
あ、出演するダンサーの名前が載ってる…。
山彰さんだけじゃないんだ…。
え、まさか、出ないよね…？
待って、えっと…
まい
「ゆう？大丈夫、ゆうの知ってる人は山彰さんだけ。」
ゆう
『あ、うん。ありがとう…まい。』
焦り始めた私にまいはすぐ気付いてくれた。
今度は私が頭を撫でてもらって。
鼻がツーンとしてしまったけど、頑張って堪えた。
大丈夫。
私はまいと壱馬くんの歌声に会いに来たの。
そっと自分の心を落ち着かせていたら…
− パチッ −
会場の灯りが消えて、ステージに光が照らされた。
それと同時に盛り上がる会場のパリピさん達。
なんか不思議、私の気分も高まってきちゃった。
．
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年1月14日 21時
