第99話 ページ20
修「あははっ、いいね〜！楽しいね〜！」
なんなの、この鬼は。
頭がイカレてるんじゃないんですか？
修「もっとさ、楽しいことしようよ〜」
伊「獣ノ呼吸！！！！肆ノ牙！！
修「！」
修羅道の腹は裂かれ、腕と足が取れる。
伊「どうだ！！！」
無「伊之助、下がって」
伊「あ？」
修「ひひっ」
一瞬空を見上げたが、直ぐにこちらを見る。
そうですよね。そう簡単に、倒れるわけないですよね。
腹は塞がり、腕と足も生える。
修「お前強いんだな！お前も喰ったら美味いのか？」
伊「！！」
し「伊之助くん…！」
蟲ノ呼吸、蜂牙ノ舞
修「！」
し「伊之助くん、さがって下さい」
伊「お、おう…」
普通に着地しますか。
私も距離をとるように離れる。
修「何で突き？……あ〜、お前小柄だから筋力ねぇのか。かわいそ………っ……！？……ん？」
し「毒が効いてくれてよかった。頸は斬れなくても、貴方を殺す毒は作れます」
腕が一瞬で変色するが
修「よいしょ」
し「！」
迷う事なく腕を斬り落とし、再び生やす。
普通は毒だと動揺して、判断が遅くなるはずなのに…。
修「あースッキリした。お前、違う意味で面倒だな」
気付けば目の前だった。
し「！」
無「霞ノ呼吸、肆ノ型」
修羅道と私の間を
無「移流斬り」
修「！」
時透くんの技が振り上げられる。
修羅道の手首が斬り落とされ、バク転して離れた。
修「ははははっ、お前ら強いんだな！！じゃあさ〜じゃあさ！これなんてどう！？」
そうすると空手でもするかのように構える。
修「破壊鬼神・羅刹」
すると地面から複数の武器が出てくる。
血鬼術か…！
修「これは知ってるでしょ？血鬼術
＿＿＿＿＿泥人形＿＿＿＿＿」
地面に手を入れると人形が現れる。
これがAさんの言っていた、喰らった鬼の血鬼術を上乗せ出来るという事ですね。
修「でもこれ、アイツとは比べ物にならないよ？だってあんな雑魚より、俺の方が強いんだもん。こいつらはァ、一体一体が異能の鬼と同等だから」
無「へぇ」
伊「なんだとォ！！」
そうですか。
無「霞ノ呼吸、弐ノ型……八重霞」
修「！」
異能の鬼なんて、話になりませんよ。
時透くんが一振で泥人形を斬り裂いてくれる。
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作者名：あるま。 | 作成日時：2022年3月10日 11時
