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第96話 ページ17
鬼「いやいや、いいね!君のその執念…!愛を感じるよ」
香「………誰………」
気付いたら目の前には知らない男がいた。
男の足元にはアタシを殺そうとした男の死体。
他の奴らは腰を抜かしていた。
鬼「そんな君に素晴らしい提案だ。鬼にならないか?」
香「……鬼?」
鬼「鬼は永遠だ。永遠の美しさを得られる、悪くないだろう?美しければきっと、意中の男も更に惚れてしまうんじゃないか?何より、こんな奴らに簡単に殺されやしない」
奴らを返り討ち出来て、永遠の美しさ。
アタシは二つ返事で鬼になった。
そして全員喰った。
人間は恐ろしい程、美味しさを感じた。
こんなに嫌いな人が美味しいなら、大好きな人はどんなに美味しいのだろう。
食べたい
彼を
食べたい
柃「………香…?」
食べなきゃ…!
餓「……………あれ?」
気付いたらアタシは愛した彼を食べていた。
鬼「どうだった?愛した人の味は」
餓「……とっても………美味しかった……♡」
鬼「よかった」
そう、よかったのに
香「本当にいいの?」
なんでお前がチラつくの。
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作者名:あるま。 | 作成日時:2022年3月10日 11時