第93話 ページ14
餓「なっ……!!」
『お前の血鬼術の効果は分かった。人に見せたくないもの、自分が望まないものを見せる術。そして殺す時は血も出るし、痛みも感じる。という事は、お前に直接触れられる…!』
餓「貴様…!だからって………っ、イカれてるんじゃないの…!?」
雪ノ呼吸…捌ノ型……
餓「………雪ノ呼吸」
『!!』
馬鹿な、ありえない!!
何故、お前が…!
餓「アイツを食べたんだから、そりゃ私だって使えるわよ♡♡壱ノ型、桜吹雪……!!!」
爪を刀のように模して技を出すが
餓「っ!?!?」
『馬鹿だな、お前はこの呼吸を甘く見すぎだ』
餓鬼道は膝を着き、浅く息をする。
すると周りはひび割れ、消えていく。
『伊黒か』
伊黒「やはり術だったか」
やれやれと羽織についた埃を払う素振りをする伊黒。
餓「はっ………………はっ………………」
『忠告してやろう、雪ノ呼吸は尼宮の人間以外が使うと死ぬ呼吸法だ。お前が死ななかったのは鬼だから。自分が鬼である事に感謝するんだな』
餓「か……いふく、しな……さいせ………が、おい、つかない………」
『当たり前だ、雪ノ呼吸は正しい呼吸をしないと細胞から凍結させる呼吸だ』
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作者名:あるま。 | 作成日時:2022年3月10日 11時