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38話 ページ38
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side A
それから重岡さんに作曲の相談をされる回数が増えて。
回数が増えていくごとに提案をすることにも抵抗がなくなっていった。
「あー多分ここはこうのがいいと思うねんけど…どう？」
重岡「ん、確かにそうやな。ほんならここは…」
「ん、ええやん。それ何回か繰り返してそこから…」
自然と話す回数が増えて、気づけばタメ口になっていたし、以前と違って重岡さんは しっかりと目を合わせて話してくれるようになった。
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桐山「最近しげと曲一緒に作ってるんやって？」
「あ、そうなんですよ。
相談、してくれるんです重岡さんが」
桐山「なんや微笑ましいわ。
せやけどこの前まであんなにあたり強かったのにな？
あいつも調子ええやっちゃ」
「確かに、言われてみればそうですね」
少し前まで嫌われていたこと、もうすっかり忘れていた。
それくらい、重岡さんとの距離は縮まったんだと思う。
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2020年7月26日 20時
