夢をならべて (桃) (ページ11)

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11話ページ11

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今日は担当がジャニーズWESTになってから初めての休日。

掃除をしたり、溜めていた洗濯物を洗ったり、その合間に昼寝をしたり、ダラダラしたり。そんなことをしていると、震えた携帯。

ディスプレイに表示されたのは

小瀧『なにしてんの』

同じくオフであるはずの望からのメッセージで。

『家でのんびりしてるよ』

そう返信すれば、

～♪

すぐにかかってくる電話。

「なに？」

小瀧〝暇やから電話かけた～〟

忘れてたけどそういえば望、なかなかのかまってちゃんやったな…

「望は今家なん？」

小瀧〝うん。溜めてた録画見ててんけどな、飽きたなー思って連絡した〟

かまってちゃんで、飽き性で、すぐ機嫌が悪くなるし、だけど本当に単純だからちょっと褒めればすぐに機嫌が戻る。

そんな気まぐれな望は今もそのままなのかな、と昔を思い出してしまった。

「……相変わらずかまってちゃんやね」

小瀧〝そうやで～？のんちゃん構ってもらえんかったら寂しくて死んじゃうから〟

「うさぎか」

小瀧〝はは、多分前世そうやわ〟

久々にした長電話。

お互い昔の話には触れないけど、言葉で言わなくてもきっとどちらも変わってないな、って思ってたんじゃないかなって。

少なくとも私は昔と全然変わらない望に安心して。

……だけど、私が好きだったあの頃の望が今そのまま近くにいるんだ、という事実に少しだけ切なくなった。

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