二百三十二話 ページ26
【その執事、炎上】
貴「執事じゃないって言いながら、ちゃんと傍で見守ってるんですね。」
セ「違います。あの子供がこれからどうするのか見たいだけです。」
貴「そうですか…というか、シエルめっちゃ迷ってないですか？」
セ「そうですね…本当になにもできないんですから」
貴「シエルはロンドンに帰ろうとしてるんですよね？海はすぐそこなのに…馬車に乗せてもらって、反対方向に…ああ…しかも、あのお人好しに見える人間は金だけぼったくろうとしてますね。」
セ「どこからどう見ても子供ですから騙せると思ったんでしょうね。」
貴「そうですね…」
シエルの乗った馬車を後ろから追いかけた
ーーーー
案の定
シ「おい、僕は港まで乗せろといったんだ」
「悪いが俺の家は反対方向だったんだ。海ヘならここをずーっとまっすぐ行けばつくぜ。」
シ「なっ…僕を誰だと！」
「知らねーよ。ハハハ！」
馬車はいってしまった
シ「(仕方ない…戻るか)」
シエルは来た道を戻っていった
貴「ここから歩くとなると、結構距離ありますよ。シエルの足だと夜までかかるかも…」
セ「仕方ないでしょう。騙されたのが悪いんです」
貴「はぁ…」
ーーーー
夜になって
シ「(やっとついた…でも、もう船はないだろう…どこか宿でも…)」
シエルは近場にあった古い宿へ入っていった
貴「空いてますかね…」
セ「無理でしょう。今は金もないはずです」
と話していると、シエルが飛び出してきた
シ「誰が泊まるか、こんなボロ宿！」
貴「ああ…やっぱり…」
セ「予想通りです」
シ「はぁ…」
シエルは路地裏に入っていき、そこにうずくまった
シ「寒い…」
そこへ
「にゃ〜ん」
猫がやってきた
シ「お前こっちに来い。寒い」
猫が寄ると
がっと首を掴んだ
もちろん
「シャー！！」
威嚇し、逃げていった
シ「あっ待て！お前も僕を馬鹿にするのか！」
あとを追いかけていった
貴「シエル…」
セ「猫をあのように扱っては逃げるのは当たり前です。というか、あの猫私も触りたい。」
貴「貴方の猫愛は本当に凄いですね(…まあそれはいいとして。シエルは一人で怖くないのかな？こんな夜に真っ暗の中一人でいても…あのくらいの年なら誰でも不安になって泣くよ。でも、シエルは誰かに助けを求めたり、ましてや泣いたりなんて絶対にしない。できないんだ)」
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ミネラル(プロフ) - お返事遅くなり、すみません！リクエストを書いてくれてありがとうございます！！ (2022年7月25日 23時) (
レス) @page45 id: b18da58daf (このIDを非表示/違反報告)
稔(プロフ) - とてもおもしろかったです！2期の方も読ませていただきます！ (2022年4月21日 1時) (レス) id: 7f76544202 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔 - 山さん、ありがとうございます。そうですね、ちょっと感情が出過ぎてるセバスチャンですね。難しいです。読んでいただきありがとうございます！ (2021年2月6日 18時) (レス) id: f9c334bcf7 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - いやぁ…………5回ぐらい繰り返し見てますけど全然飽きないです!!!!!!!むしろ面白いのでwwwあとたまに中の人がちょっと出てきたりしてるのが面白いですwww特にセバスチャンwww (2021年2月3日 2時) (レス) id: 646bf5e0b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミネラル(プロフ) - 悪魔さん» リクエストお願いします！夢主はバルドに誘われ、お酒を一緒に飲みます。しかし、夢主はお酒に弱く酔ってしまい、誰にも抱きつき、セバスチャンが焼きもちをやく場面が読みたいです！！ (2020年8月15日 21時) (レス) id: fe98ae1b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悪魔 | 作成日時：2017年12月22日 14時
