四十六話 ページ50
シ「そう決めたのは僕だ！」
ア「小生はいつか君がその首輪で首を吊ってしまわないように祈ってるよ。そんなのつまらないからねぇ〜、またなにかあったらいつでも店においで、伯爵と執事くんならいつでも歓迎するよぉ。ヒッヒッヒッ。」
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セ「お優しいのですね」
シ「何度も言わせるな、僕は優しくなど…セ「お優しいですよ」
セ「でなければ、弱虫ですかね」
シ「貴様…」
セ「なぜ、撃たなかったのです？」
シ「！？」
セ「肉親さえ見殺しに？嘘は感心しませんね。あの時、貴方は撃とうと思えば彼女を撃てた筈です。けれど貴方はためらい私が促してもけして銃をとらなかった。」
シ「…」
セ「なぜです？マダムを自分の手で殺すのが、怖かった？誰とも知れない女は殺せてもやはりお身内は殺せないとでも？」
シ「…お前の仕事だからだ」
セ「！」
シ「お前は死んでも僕を護ると思った。だから僕は撃たなかった。お前と僕の契約は、僕が目的を果たすまで僕の力となり、僕を殺さずに護り抜く事。」
セ「…」
シ「悪魔には信念や忠誠心などありはしないのだろう。あるのは美学のみ。ならば己の美学のためにお前は絶対に僕を護る。違うのか？」
セ「ではなぜあの時、止められたのです？」
シ「僕を殺そうとしたマダムの目には迷いがあった。マダムには僕を…肉親を殺す事は出来ないそう思ったんだ。一手でも迷えば命取りになる、チェスと一緒だ。彼女は迷い次の一手を見失った。」
シ「それだけのこと」
シ「だから僕は迷わない」
セ「(ぞくっ…」
セ「…そうでなくてはね。いつでも貴方は駒を上手に使い、生き残ればいいのです。私もマダムも手のとどく全ての駒を利用して。」
セ「(その玉座の下に駒の亡骸が積み上がろうと、王が倒れればこのゲームは終わりなのだから)」
シ「僕は立ち止まらない、踏み出した一歩に後悔もしない。だから……命令だお前だけは僕を裏切るな、僕の傍を離れるな…絶対に！！」
セ「Yes、mylord」
シ「っ…」
貴方が望むのなら何処までもお供しましょう
たとえ玉座が崩れ、輝かしい王冠が朽ち果て、数えきれない駒の亡骸が積み上がろうと…
朽ちた駒たちの上、そっと横たわる小さな貴方の傍らで…
最後のコールを聞くその時まで………
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主人公の登場が少ない！！！申し訳ありません！次から頑張ります。
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悪魔 - 咲夜さん、ありがとうございます。とても嬉しいです！更新できるだけ早く頑張りますね。番外編も入れていくのでリクエストがあれば是非！お願いします。 (2017年9月6日 22時) (
レス) id: 63d1d38b22 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - (逆ハーを期待したい)とても面白かったです！投稿頑張ってください！ (2017年8月7日 0時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔 - 私は、シエル落ちがいいです。 (2017年8月4日 18時) (レス) id: 56f61b5024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悪魔 | 作成日時：2017年7月12日 23時
