四十四話 ページ48
セ「人間は誘惑に弱い。地獄のような絶望の淵に立たされた時、目の前にそこから脱却できる蜘蛛の糸が現れたら必ずすがってしまう。どんな人間でもね。」
ウ「それにつけこんで人間をたぶらかし、寄生しているのがあなた達悪魔でしょう。」
セ「否定はしませんが」
ウ「首輪がついた飼い犬の分節操のない狂犬どもより幾分ましなようですがね。さ、帰りますよグレル・サトクリフ。まったくただでさえ人手不足なのに今日も定時であがれないじゃないですか。」ブツブツ
シャッ
貴「(チェーンソー投げた！)」
ウ「…」
セ「お忘れ物ですよ？(ニコッ」
ウ「どうも…」
グ「いたい…いた…」
ウ「では失礼します」
コツコツコツ…
セ「ふぅ…申し訳ありません、ジャックザリッパーのかたわれを逃してしまいました。」
シ「…いい……もういい」
セ「とても冷えておいでだ、早くタウンハウスへ戻りましょう。ホットミルクをお入れしましょうね。」
シ「そうだな…ぁっ」フラッ
セ「坊っちゃん！」
バシッ
セ「坊っちゃん…シ「いい！」
シ「大丈夫だ。一人で立てる。ただ、少し疲れただけだ。」
貴「…」
ーーーー
カラーンカラーン
街の子供
「にーたん、今日人がいっぱいいるね」
街の子供
「なんで？」
街の子供(に)「さあ…」
街の子供
「にーたんはにーたんなのに知らないの？」
街の子供
「ばか？」
街の子供(に)
「なっ俺はまだ十二歳なんだから知らなくていいんだよ！」
アンダーテイカー
「そうだねぇ〜」
街の子供
「ん？」
ア「普通の十二歳は知らなくても当然さ。今日はねぇ、ある貴婦人の晴れ舞台なのさ。」
街の子供
「はれぶたい？」
ア「そう、人生最後にして最大のセレモニー…お葬式だよ。」
ーーーー
貴方も坊ちゃんに言われて葬儀に出ています
神父「天になんちゃらかんちゃら」
すみません！
エリザベス
「アン叔母様…」
ギイ…
エ「あっシエル …」
コツ…コツ…
「真っ赤なドレスだと？」
「なんと不謹慎な」
「でもマダムは赤がとてもお好きだった」
シ「貴方には白い花も地味な服も似合わないよ、貴方に似合うのは情熱の赤。地にもえるリコリスの色だ。アン叔母さん。」
ふわっ
貴「(バラ…綺麗だな)」
シ「…おやすみ…マダムレッド…」
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悪魔 - 咲夜さん、ありがとうございます。とても嬉しいです！更新できるだけ早く頑張りますね。番外編も入れていくのでリクエストがあれば是非！お願いします。 (2017年9月6日 22時) (
レス) id: 63d1d38b22 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - (逆ハーを期待したい)とても面白かったです！投稿頑張ってください！ (2017年8月7日 0時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔 - 私は、シエル落ちがいいです。 (2017年8月4日 18時) (レス) id: 56f61b5024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悪魔 | 作成日時：2017年7月12日 23時
