二十八話 ページ31
グ「エリザベス様は私が責任を持って送り届けます」
バ「大丈夫かあ？」
グ「はい、私これでも執事です」
グ「そう、セバスチャンさん。私は貴方に執事のなんたるかを教わりましたです。」
グ「人間は死ぬ間際に走馬灯が巡ると言います。もし私が死ぬ時は走馬灯に今宵の夢の世界が巡りめくりまくるでしょう。」
セ「貴方が言いますか…」
メ「こういうタイプは永遠に死なないような気がしますだ。」
田「ほっほっほっ」
ーーーー
シ「全く散々な一日だったな」
セ「結構楽しそうにしていたじゃありませんか」
シ「ばかを言うな……あ…」
親指に指輪はない
セ「馬鹿はどちらです？大切な物なんでしょう、エリザベス様の前でみえをはって…」
シ「！」
セ「ファントムハイヴ家の執事たる者この程度の事が出来なくてどうします？まあ、指輪を見つけてくれたのは優季さんですがね。」
シ「優季が…」
セ「ええ、この指輪は貴方の指にあるための物。大事になさってください。」
シ「そうだな…この指輪は何度も主人の死を見届けて来た。祖父、父、そしてきっと僕もこの指輪に看取られていくのだろう。」
シ「これは幾度となく当主の断末魔の叫びを聞いて来た。目を閉じると聞こえるんだ、あの痛ましい声が…指輪を捨ててもしかしたら聞こえなくなるかもしれないと思っていた。」
シ「…馬鹿げてるな」
セ「…嗚呼もう月があんなに高い。お身体にさわります、どうぞおやすみください。」
シ「…セバスチャン、そばにいろ僕が寝るまでだ」
セ「おやおや、私に弱みを見せますか？」
シ「…ただの命令だ」
セ「ニヤッどこまでも坊っちゃんのお側におります。最後まで…」
ーーーー
セ「…」
シ『ファントムハイヴ家当主はこの僕だ！！』
シ『そばにいろ…』
セ「…ふふっ」
セ「さぁ…明日の準備をしなくては…」
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悪魔 - 咲夜さん、ありがとうございます。とても嬉しいです！更新できるだけ早く頑張りますね。番外編も入れていくのでリクエストがあれば是非！お願いします。 (2017年9月6日 22時) (
レス) id: 63d1d38b22 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - (逆ハーを期待したい)とても面白かったです！投稿頑張ってください！ (2017年8月7日 0時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔 - 私は、シエル落ちがいいです。 (2017年8月4日 18時) (レス) id: 56f61b5024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悪魔 | 作成日時：2017年7月12日 23時
