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注文が終わり、店員が去って行ったあと、骸が驚いた様子で話しかけてきた。
「A…僕がチョコ好きって知ってたんですか？」
あ……やっちまった。
と、思うとでも？
さっき犬にチョコ買って来いって言ってたし、十分言い訳はできる、が……
「えっ……僕がどっちも食べるんですけどー。骸、チョコ好きなんですかー？」
「えっ……」
僕的に、骸はツッコミいじられキャラだと思うんだよね。
特にフランにからかわれてた記憶がありますね！
と、いうことで骸はいじれるだけいじるスタイルで行こうと思う。
骸はかなりショックを受けたようで、しばらく固まっていたが、やがて気まずそうに目をそらし、
「す、すみませ……「まあ嘘なんですけどー」……え」
と、ここでAちゃんからのスライディングが入りましたー！！
骸はまたびっくりした顔で数秒固まり、そしてハッと僕の言葉の意味に気づき、顔を真っ赤にして僕を睨みつける。
やだなそんなことしたってかわいいだけだぜ。
「お待たせしましたー」
骸がまた何かを言おうとしたタイミングで店員がパフェを運んできた。
早いね、全然待ってないよ？
と、いうか……
「「でかっ」」
思わず骸と同時に呟いた。
いやでかくね！？
メニューより大きいのとか初めて見たよ……！
吸い寄せられるようにパフェから目が離せない。
そして、すぐにスプーンを手に取り、いただきますも忘れ無言で一口。
「……〜〜〜〜っふぁっふぉお」
お い し す ぎ る 。
抹茶のソースとバニラアイスが絶妙にマッチしてて、それを小豆やクリームがそっと寄り添うように支えていて……
ナミモリーヌの常連である僕が食べて文句なしの、思わず食レポしてしまうくらいの……！！
あ、食べた時に変な声が出たことにはツッコまでないでください。
骸もいつも浮かべているあの胡散臭い笑顔ではなく、心から微笑を浮かべているように見えた。
まぁあの笑顔好きなんだけどね！！
というかすごく絵になっててちょっとムカつくな。
「骸ー」
「なんですか？……んむっ！？」
無言で骸の口にパフェを突っ込む。
骸は何が起きたのか理解できなかったのか、目をパチパチさせている。
「ほら、僕にも二口くださいよー」
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作者名：夢うさぎ | 作成日時：2019年5月3日 19時
