出会いは突然・・・

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「そ、そう言うこと言われたん初めてやから…どう返したらええか分からん///」

『ーーーッ！』




声が聞きたい。なんてめったに言われることないやん！？

逆にこんなにサラ〜っと言えてる望くんにびっくりやわ。

慌てて素直な気持ちをこちらも告げれば、電話越しから何やら物音がしたのちに望くんの声がした。

どうしたんやろ？




「望くん？」

『……なんもないっす！ところでお礼のことなんですけど』




理由を聞こうとしたが、お礼の件の話が出されたのできけへんかった。

またでええか。




「あ、うんそれやねんけどほんまに私の手料理でええの？もっとなんか美味しいお店とか…」

『いや！俺はしげ子さんの手料理が食べたいっす！！』




食いぎみでそう言われてしまえば、もうこちらが言うことはないやろな。

電話越しに聞こえる望くんの声が楽しそうでこちらも、さっきまで緊張してたのが段々ほぐれてくる。




「ほんなら料理の勉強もっとしとく……いつにする？」

『〜ｯ！！！あーっと！来週の土曜とかどうですか？』





相変わらず望くんの声の後ろで、バタバタ音が聞こえるのが少し気になるが…どこおるんやろこの子。

来週の土曜の予定を確認する。

【ともと買い物】と書かれていた。

あちゃー…あ、でも





「日曜は望くん何もない？」

『日曜ですか？……今のところは！』

「ほんなら、土曜の夜に会いません？夕食ご馳走させて下さい」



午前中にともと出掛けて、夜ご飯を振る舞えれば。との考えが浮かんだ。

ついでに振る舞う料理の買い出しも出来れば一石二鳥や♪

それを望くんに伝えれば




『はい！ご馳走になります！！やった〜♪今から楽しみや！仕事頑張れる！！』





そんなに？と思ったが、ぴょんぴょん跳び跳ねて喜んでいるであろう望くんの姿が想像でき、思わずこちらも笑ってしまった。




「んふふ、なにが食べたいとかある？」

『え〜オムライスとか？あ！ハンバーグとかもええなぁ〜♪というか、しげ子さんの手料理ならなんでも食べます！絶対美味しいから！』

「大げさやな笑」

『あはっ♪本心ですから』

「ん、ありがとう。ほんなら土曜また連絡します」

『はい、待ってます！』




ということで、無事望くんに連絡できましたことを、ともに報告する。

それに土曜のことも。




『後程詳しく聞く』




だって。

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