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15日目(番外編) ページ15

いくら女子力がないとは分かってはいるが、さすがにこれは恥ずかしい…





「もしかして、走って帰ろうとしてました?」

「…………はい」

「ふはっ、傘どーぞ」

「え?いや、え!?それは駄目ですよ!藤井さんが濡れてまうし!」

「すぐそこなんで」

「いやいやいや、え?どっちですか?」

「あっちです」





藤井さんが指した方向は自分も向かう方向だった。

それなら





「途中まで一緒に行きません?あー私みたいなんと相合い傘になってまいますけど……」

「…………分かりました」





少しの間が気にはなったが了承してくれた。

とりあえず背が高い藤井さんが持ってくれることに。

駅から出た途端傘に大粒の雨がぶつかる音が響く。




「ヤバいですね」

「こんなんを走って帰ろうとしてたんや…」

「良かったです」

「え?」

「俺がたまたま重岡さんに会えて。それじゃなきゃ明日完全に風邪ひいてましたよ?」

「……ごもっとも」




それからも他愛ない会話をしつつ藤井さんのマンションを目指す。




「あれです」

「おぉ……おっきい」

「そんなことないですよw最上階ならすごいですけど、俺の部屋は五階なんで」

「それでもですよ。今日はありがとうございました!それじゃまた会社で会ったら!」

「あ、ちょっと待ってください!」

「?」



傘からでて走る準備を始めようとしたら藤井さんに呼び止められる。

なんやろ?

不思議に思い見つめると



「傘このままどーぞ。俺家着いたんでもう要らないですから」

「いやいやいや、着いたとはいえ藤井さんのですし!いつ返せるか」

「そんなんいつでもええですし、というか返さなくてもええですよ!」




いやいや、ビニール傘でもない普通の傘を返さなくてもいいって!と思ったが、時すでに目の前にいた藤井さんはエントランスへと入ってるし、追いかけようとしたが無情にもドアは閉まってしまった。

中からニコニコと手を振る藤井さん。

やっぱイケメンやなぁ……何人の人がやられたんやろか?

じゃなくて、傘どうしよ……

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(プロフ) - れいさん» こちらこそありがとうございます!久しぶりになって申し訳ないです(^-^; (2020年7月25日 23時) (レス) id: c0040dafb0 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!ありがとうございます!大好きなお話なので続き楽しみにしてます! (2020年7月25日 20時) (レス) id: 48223a5e99 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぽむさん» アドバイスありがとうございます!表記させてもらいます! (2019年8月6日 20時) (レス) id: 735bd56603 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - キャプションや、キーワードタグどちらでもいいので「ジャニーズWEST」と表記して頂きたいです。凄く素敵なお話なので、皆さんにもっと読んで頂きたいです。 (2019年8月5日 15時) (レス) id: cb2febcbe1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年3月29日 14時

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