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やけど...隆平くんは許さん」
「......」
錦戸さんから隆平くんに視線を移動する。
いくら知り合いが困ってたからって隆平くんが俺の大切な家族を傷つける意味が分からへん。
「意味はあるよ」
「え?」
「俺が大毅を恨む理由。亮ちゃんに協力する理由」
「......」
「まぁ、詳しく話せば...舷叔父さんやな。俺が恨んでんのは」
「えっ」
「やから、舷叔父さんが当主をしていない今、大毅なら簡単に行くかなって」
「......っ」
「流星...」
今にも飛びかかろうとする流星を止め、隆平くんを見つめる。
堪忍な。なんてへらっと笑う隆平くんには怒りが芽生える。
やけど、そんな考えを持たせてしまう俺の当主への威厳のなさにも腹が立った。
そら叔父さん程に出来てるとは言わん。
それは自覚してる。
「確かに俺の当主への責任力とかもろもろ含め、まだまだなのは自覚しとる。叔父さんに突然任されて何がなんだかわからんままやっとるのも事実......でもな隆平くん。俺は誰よりもここの皆がすきや。家族やから......そんな家族を傷つけられるんはやっぱり許せん。だから錦戸さんにも隆平くんにも、謝るつもりはない。謝らん」
「......」
「その代わり!錦戸さんの弟さんの絵見せてください。古物も」
「は?」
「原物みんとどう扱ったらええかわからんやろ?だから見せてください」
俺の発言にポカーンとする錦戸さんと隆平くん。
苦笑いというか呆れたように笑ってる流星。
お互い様やん。
俺も二人も大切な人を傷つけられた。
償いではないけど、俺アホやからこれくらいしかできへんし...。
ぽふっ
「流星?」
「お疲れさん」
流星の暖かい手が頭に乗せられ撫でられる。
ふっと肩の力が抜けていく。
とりあえず一件落着?
数日後、田中さんの意識は戻り一週間後には戻ってきてくれる。
山崎も俺と流星で説得して戻ってきてもらった。
「いってきまーす!」
「いってきます」
「「「いってらっしゃいませ」」」
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ぽっち。(プロフ) - 神重流望&雍予澆気» いつも応援ありがとうございます!リクエスト受け付けました!頑張って書きます! (2018年12月6日 23時) (レス) id: f811494458 (このIDを非表示/違反報告)
神重流望&濵桐淳(プロフ) - リクエストいいですか?重岡さんが誘拐される的なものが読みたいです!いつも応援しています!頑張ってください! (2018年12月5日 22時) (レス) id: 0d20c7ba6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっち。 | 作成日時:2018年11月6日 0時