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記憶喪失 ページ2

キヨ視点


キ「...ん。」ここ...そっか病院か。確かめっちゃ泣いてそのまま寝た気がする。


レトさんは相変わらず目を覚ます気配がない。


コンコン。ドアをノックする音。


キ「はい?」返事をすると年寄り夫婦が入ってきた。


その人たちはレトさんを見た瞬間、頭を下げてきた。


そして「すいませんでした!」と言った。


状況が理解出来ないでいると、


「うちの主人の運転のせいでこんなことになって...。」


と、おばあちゃんが申し訳なさそうに言った。


...なるほど、この人たちがレトさんを轢いたのか。


怒鳴りそうになったけれど、レトさんはそんなこと望んでないと思った。


この人たちもわざわざ謝りに来てくれたのだから。


キ「大丈夫ですから顔あげてください。」


「...でも。」 キ「わざわざ病院に来てくれてありがとうございます。これからは運転気をつけてください。」


「はい。」 キ「もう結構ですから。」


納得出来ていない2人を帰らせて病室に戻った。


キ「...良かったねレトさん。謝りに来てくれたよ。」


もちろん、腹は立っている。だけどだからといって


説教するのも何か違う気がした。


レ「...っ。」 キ「...レトさん?」少し動いたレトさんの方を見ると、


ゆっくりと目を開けた。 キ「...先生!」


俺は急いで先生を呼びに行った。


先生と一緒に病室に戻ると、起き上がっているレトさんがいた。


キ「...良かった、もう何やってんだよバカ!」


思わず抱きついたけどそんなこと今は関係ない。


レ「...え。」 キ「...良かった...。」


レ「あの、えっとすみません。あなたは誰ですか?」


キ「...は?」 何言ってんだレトさん。


キ「いやいや今、そんなの必要ないでしょ!」


レ「ほ、本当に分からないんです。...すみません。」


キ「...まさかレトさん、記憶喪失?」


また俺は絶望のどん底に落ちることになる。

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作者名:ユメたぬき | 作成日時:2018年5月5日 8時

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